胎児水腫 とは胎児の全身に浮腫が見られる疾患です。浮腫とは細胞外の水分が多い状態なので、酸素や栄養が細胞にうまく移行しなくなり、各臓器は栄養不足になります。そのため生命予後は悪く、臓器の成熟が不十分になることにより体内死亡することもある疾患です。
回旋異常の病態と治療
回旋異常 とは、分娩の際に胎児が適切な方向へ向かなかった状態を言います。回旋異常が起こると、分娩が困難になり、帝王切開することもあります。妊婦自身が防げることではありませんが、どのような病態が学び、万が一の事態に備えることが大切です。
弛緩出血の原因と治療
弛緩出血 とは、出産を終え胎盤を取り出した後に、子宮の収縮が十分に起きず、500 ml以上の出血が起こることを言います。出血が止まらないと出血性ショックを引き起こし、死に至る恐れもあるため、迅速な処置が必要となります。
常位胎盤早期剥離の誘因・症状・治療
常位胎盤早期剥離 とは様々な誘引によって胎盤が子宮からはがれてしまう状態です。産科救急疾患であり、胎児だけでなく母体にまで危険が及びます。最悪の場合、胎児死亡や母体死亡を招く疾患ですので、異常を感じたら早急に処置する必要があります。