妊娠・出産という長い年月の間に骨盤を始めとして体は大きく変化しています。出産時に開いた骨盤は 産後 に半年ほどかけて元の位置に戻っていきますが、正しい位置に戻すために骨盤ベルトを使います。
骨盤 ベルト の効果や選び方、正しい装着法についてご説明します。
変化した産後の骨盤を戻すベルトの選び方
骨盤ベルトを使う意義とは
骨盤ベルトをつけると骨盤が安定します。骨盤を安定させるメリットにはいくつかあります。例えば、腰痛が改善されたり、産後の体形改善ができたり、基礎代謝が上がったりとさまざまです。
意外に思われるかもしれませんが、骨盤が歪むと体のバランスが崩れてしまい、内臓の活動力や筋力低下を引き起こして基礎代謝が低い体になってしまうのです。
また、産後は下腹部の膨らみや大きく見える尻に悩む女性が増えてきます。というのも、出産で骨盤が開くことで内臓が下垂し下腹部も出てしまいますし、太ももの骨が外側に開くと尻が大きく見えてしまうのです。
骨盤ベルトを使って、骨盤をあるべき場所に戻してあげれば体形の改善にもなるのです。
骨盤ベルトの種類と選び方
骨盤ベルトの種類は、産後1時間程度から使えるタイプのものや、バンドタイプ、ショーツ型などさまざまです。用途別にも分かれており、もともと腰痛がある方向けのベルトもあったりしますから、自分の目的に合わせて選びましょう。
タイツのようなタイプもありますが、やはり締め付け力はベルトに劣る部分もあります。最も効果がある骨盤ベルトを選ぶポイントは、仙骨と腸骨の間にある仙腸関節、大腿骨の一番外側にある大転子(だいてんし)、恥骨結合の三ポイントを総合的にサポートしてくれるものであることです。
サイズは、腰骨の周囲を計測することと、妊娠中の体重増加によって妊娠前より一回り上のサイズにするかどうかを検討することから決定します。
骨盤ベルトは身に着け続けるものですからサイズ調整ができ伸縮性のある素材であれば体にフィットしやすくなります。
現在人気が高いのは「トコちゃんベルト」、ワコール「産後骨盤ベルト」や「産後骨盤ガードル」、犬印本舗の「骨盤ケアベルト」「産後すぐニッパー」などです。
骨盤ベルトの巻き方とは
ポイントは、恥骨と大転子のラインに骨盤ベルトを巻いて使用することです。恥骨とは、臍から指をまっすぐ下ろしていくと当たる骨です。大転子とは、恥骨から外側に指をずらしていくと当たる大きな骨のことです。このラインに骨盤ベルトを巻いて使用するのが基本です。
ここでポイントとなるのはきつく巻きすぎないことです。きつく巻くとより一層効果が上がるように思われるかもしれませんが、血流が滞りむくみの原因になったりするので少し余裕を持たせて巻きましょう。
正しく効果を出すためにも、説明書をしっかり読んで正しい位置で使えるように心がけましょう。
骨盤ベルトの使用時間とは
骨盤ベルトは短時間つけるよりもなるべく長時間つけておくことでより効果を発揮するものです。出来れば1日中つけておく方が元の位置に骨盤が戻りやすくなるでしょう。
特に寝ている間にも着用するかに関しては意見の分かれるところですが、締め付けがきつかったり不快感があったりするようであれば、血流を悪くしないためにも外して寝ても良いでしょう。無理は禁物です。
骨盤ベルトはいつまでするのか
出産で緩んでしまった骨盤はおよそ半年かけて元の位置に戻っていきます。ですから、骨盤ベルトも3か月から半年ほどはつけたほうが良いでしょう。出産後1時間からつけられるものもありますが、産後1か月は悪露や貧血など出産の影響が残っています。
無理に骨盤矯正をするよりは、1か月は体力の回復に努めてからゆっくり戻すようにしていきましょう。腰痛や恥骨痛などに悩む場合は、助産師や医師に相談しながら骨盤矯正を始めても良いです。無理のない範囲で体と相談しながら使っていきましょう。
まとめ
変化した産後の骨盤を戻すベルトの選び方
骨盤ベルトを使う意義とは
骨盤ベルトの種類と選び方
骨盤ベルトの巻き方とは
骨盤ベルトの使用時間とは
骨盤ベルトはいつまでするのか