妊娠 後期 になるとお腹もさらに大きくなり運動しづらくなります。もう少しで出産だから少しくらい食べてもいいやという考えがよぎってしまい 体重 増加が止まらないという人もいるのではありませんか。
体重が増えすぎてしまうと母体と胎児にどのような影響があるのでしょうか。
妊娠後期の体重管理、大切だけれど難しい
妊娠中に必要な体重増加
昔は「妊婦はお腹の赤ちゃんの分まで食べなさい」と言われたこともありました。現代では体重管理を厳しく行っている産科も多く、好きなだけ食べていると医師や看護師から指導されることがあります。
体重の増えすぎは良くありませんが、お腹の赤ちゃんとママに必要な体重増加があります。
妊娠10か月の場合、赤ちゃんは約3キロ、胎盤と羊水は約1キロ、その他妊娠によって増えた血液や体液など3~4キロ増えると言われています。合計すると7~8キロとなります。つまり、それ以上の体重増加は全てママの余分な脂肪となります。
妊娠中の身体は赤ちゃんを守ろうとして皮下脂肪が付きやすく太りやすいと言われています。しかし、体重が増えすぎると妊婦の身体にトラブルが起こる可能性があります。
体重増加で招くトラブル
妊娠中毒症
妊娠高血圧症候群とも言います。高血圧、蛋白尿、胎児の発育不全、胎児が低体重で生まれる、常位胎盤早期剥離、子宮内胎児死亡などの異常があらわれることがあります。
妊娠糖尿病
妊娠前は糖尿病になったことがなかったにもかかわらず糖尿病となってしまうことがあります。妊娠糖尿病になると喉が渇きやすくなる、頻尿、胎児が巨大児になりやすい、巨大児になると難産となりやすいという症状があらわれます。
膝や腰に負担をかける
体重が増えすぎると膝や腰に負担がかかり痛みが出てきます。また痛みをカバーしようと姿勢が悪くなり骨盤も歪んでしまいます。
産道に余分な脂肪が付く
産道に余分な脂肪が付くと胎児が産道を通りづらくなり難産となる可能性があります。
体重が増えやすい時期
体重はゆるやかに増加することが望ましいですが、以下の状況下では一気に増えやすくなると考えられています。
つわりが落ち着いたとき
つわりがなくなると食欲が増してつい食べ過ぎてしまいます。つわりで体重が減った人は「少しくらい食べ過ぎても大丈夫」と思ってしまうことも考えられます。
仕事を辞めた時
今まで規則正しい生活をしていたにもかかわらず、仕事を辞めると自堕落な生活になりがちです。赤ちゃんが生まれたら大変だから今のうちにグダグダしておこうと考える人もいるかもしれません。
医師に安静にするよう言われたとき
安静にと言われると運動もできません。家で寝てばかりもいられず、テレビを見ながらつい間食をしてしまうこともあります。
里帰りした時
これまで家事をして少なからず身体を動かしていたが里帰りをすることで家事を分担してくれる人がいるため今まで以上に身体を動かさなくなり体重が増えやすくなります。
体重増加への対策
毎日体重を量る
毎日体重を量ることで体重管理をしましょう。食べ過ぎてしまった日には翌日気をつけるなど一週間で500グラム以上増加しないよう気をつけましょう。
和食中心の食事
和食には低カロリー高タンパクなメニューが豊富です。塩分の摂りすぎも良くありませんので食事の味付けを減塩するよう気をつけましょう。
適度に身体を動かす
散歩、掃除、ストレッチなど体調が良い日は適度に身体を動かしましょう。ただし過度な運動や無理な食事制限をしてダイエットすることは避けましょう。
間食にお菓子は食べない
お菓子ではなくフルーツ、ヨーグルト、寒天、煮干しなどに置き換えましょう。
朝食はしっかりと夕食は少量に
朝食はたくさん食べ、夕食は炭水化物を少なく全体の量も少なめにしましょう。
まとめ
妊娠後期の体重管理、大切だけれど難しい
妊娠中に必要な体重増加
体重増加で招くトラブル
体重が増えやすい時期
体重増加への対策