妊娠すると約9割の女性がつわりを経験すると言われています。妊娠はうれしいけれど、つわりは一刻も早く終わってほしいというのがみなさんの本音ではないでしょうか。 つわり の症状は様々ですが、大体 いつまで 続くのか、ピークはいつなのかが分かっていれば気持ちに余裕が生まれます。
つわりはいつまで続くの?
つわりの始まり
つわりは一般的に妊娠4週~6週くらいから始まります。週数の数え方は、最終月経開始日を「妊娠0週0日」とカウントするため、妊娠4週は直近の生理開始日から28日後です。妊娠4週でつわりを感じるのは早い方で、ほとんどの女性はまだ妊娠に気づいていません。
その後生理が遅れて、「もしかして妊娠?」と思う頃から、何となく胃の不快を感じたり吐き気を感じたりし、つわりが始まります。
つわりのピーク
つわりの症状は日々変化し、始めのころは「このくらいなら何とかなりそう」と思っていても、どんどん辛くなってきて、「寝ているだけでもつらい」という状態になる人もいます。ピークにも個人差がありますが、大体妊娠7週~9週くらいが一般的です。
吐き気をもよおしたり、常に何か食べていないと気持ち悪かったり、反対に何も食べたくなかったりと症状は様々です。とてもつらいですが、ピークの状態がずっと続くわけではありません。必ず終わりは来ますので、それまで自分の体と赤ちゃんを労わって過ごしてください。
つわりの終わり
ある日突然つわりの症状が無くなるわけではありませんが、妊娠12週~16週頃には徐々に治まってきます。妊娠12週は妊娠4ヶ月に入った週で、胎盤が完成する時期でもあります。
徐々にですが、気持ち悪さが弱まったり、食欲が出てきたりします。つわり症状は落ち着いてきますが、倦怠感や腰痛など妊娠中の別のトラブルが出てくる場合もあります。
つわりの原因
どうしてつわりがあるのか、疑問に思う方も多いでしょう。実は、つわりの原因ははっきりとはわかっていません。ホルモンの分泌が関係していると考える専門家や、胎盤が未成熟なため妊婦の体が赤ちゃんを異物だと認識してしまいアレルギー反応が出るためだ、という人もいます。
また流産を防ぐため、母体に無理をさせないようにしているとも言われています。いずれにしろ妊娠により、女性の体は急激に変化します。その変化で体が混乱した結果、様々な不具合が生じてしまうのではないかと考えられています。
つわり時の過ごし方
いつかは終わるとわかっていても、渦中にいると辛いばかりでマイナス思考になってしまうつわり。特につわりのピーク時には、どのように過ごせばよいでしょうか。気持ちの悪さが主な症状の一つですが、少しでも楽になるために空腹と満腹を避けるのがポイントです。
具体的には、食べたいものを食べられるだけ、少量ずつ食べるのが良いです。栄養が気になるかもしれませんが、この時期の赤ちゃんはまだそこまで栄養を必要としません。ですから神経質にならずに母体が好きなものを食べ、つわりを乗り切りましょう。
暖かいものより冷たいものの方が食べやすいかもしれません。水分補給も忘れないようにしましょう。
また、つわりには波があり、一日のうちに調子が悪い時間帯と良い時間帯があります。調子の悪い時間帯には無理をせず、ご主人や他の人を頼って休むようにしましょう。
食事がほとんどできない日が続いたり、水分が全く取れなくなってしまったりした場合は注意が必要です。飢餓や脱水症状を起こしている可能性があるので、受診するようにしましょう。
またそこまでではなくとも、つわりの症状が重く長引いている場合などは我慢せずに病院で相談してみてください。「つわりは病気ではない」と言いますが、症状には個人差があります。無理をしすぎないようにしましょう。
まとめ
つわりはいつまで続くの?
つわりの始まり
つわりのピーク
つわりの終わり
つわりの原因
つわり時の過ごし方