厚生労働省のHPを見ると「分娩件数は減少である一方、帝王切開手術の割合は増加」とあります。他のデータによると近年では妊婦さんの5人に1人が帝王切開による出産をしているという情報も。医療技術の進歩で赤ちゃんとママにとって、より安全な出産方法の選択肢が増えたということではないでしょうか。
帝王切開も経膣分娩(子宮から膣を通って生まれるお産)も無事に赤ちゃんを産む手段、どちらも極端に怖がる必要はありません。
帝王切開は「切開」という言葉が少し怖い印象ですよね。お腹を切って赤ちゃんを取り出す…なかなか想像しづらいかもしれません。
帝王切開 とは、子宮を切開して赤ちゃんを取り出す出産方法です。なんらかの理由で経膣分娩が難しいと判断された場合や、母子を危険から守る場合に行われます。でも、これはどの妊婦さんにも可能性があることです。
帝王切開はこわくない
帝王切開は経膣分娩よりも楽なの?
帝王切開での出産を経験したママさんの中には「経膣分娩と違って出産する時間が決まっていて、長い時間陣痛と向き合わなくていいから楽だった」と話す人もいます。勘違いしてはいけないのは、これは帝王切開での出産を経験したママが言うからOKなセリフ。
帝王切開はお腹をちょっと切るだけでしょ?長時間の陣痛もないし会陰切開もないから楽そう!というイメージだけで語るのは大きな間違いです。軽く見られがちですが、出産直前の不安や出産後の体のケアなど、母体への影響は経膣分娩と変わりません。
自然分娩や無痛分娩よりも母体と胎児にストレスのかからない出産方法なのであれば、だれもが簡単に帝王切開での出産を選択できそうなものですよね。帝王切開での出産は自然分娩と同じように尊く、同じように大変のなのです。
帝王切開になるのはどんな時?
帝王切開が選ばれるケースとして、逆子・前置胎盤・多胎妊娠・児頭骨盤不均衡・高齢出産・前回にも帝王切開で出産している場合などが挙げられます。
また、分娩が始まって初産婦で30時間・経産婦で15時間以上かかっている場合に緊急帝王切開になることがあったりと、状況によって本当に様々です。
どんなケースであったとしても、産院から安心できるような説明が為されると思います。少しでも不安を感じたら、ひとりで悩まずに主治医や助産師などに打ち明けましょう。赤ちゃんのためにもできるだけリラックスしてお産に臨むことが大切です。
帝王切開のメリット
帝王切開のメリットのひとつに、出産予定日がはっきりしているということがあります。経膣分娩だと予定日から1週間くらい前後するのはよくあること。たとえば親しい人が出産に立ち会いたいと希望しても、予定を合わせることがなかなか難しいこともあります。
予定日通りの出産であれば、病院に駆けつけてくれた人に生まれてすぐの赤ちゃんを抱いてもらうこともできるでしょう。とてもラッキーなことだと思います。また、入院~退院までの流れが決まっているため術後の予定も立てやすく、上のお子さんの生活の都合も相談しやすいですね。
それから、手術扱いになるので保険適応になり入院費用が安く済んだ、という話も聞きます。何よりも最大のメリットは「ママのお腹から赤ちゃんが安全に出てくることができる可能性が高い」ということではないでしょうか。
痛そう、麻酔が怖いなど無駄に不安を抱えることなく、前向きな気持ちで出産に臨みましょう。
ポジティブ思考で出産を迎えましょう
妊娠後期に入って出産が間近に迫ってくると、ついつい不安が心をよぎってしまうこともあります。深呼吸するだけでも気分が変わりますよ。自分なりのリラックス方で、ゆったりとおおらかな気持ちを取り戻すようにしましょう。
情報を集めすぎない、というのも不安を消す方法のひとつだと思います。特にネット上にはネガティブ情報も氾濫しているので、そういった内容を見てしまうと不安がどんどん募ります。
体験談、病院情報…情報収集にハマり過ぎて、インターネットにこう書いてあった!インターネットでみんなが言ってた!と思い込まないよう、くれぐれも気を付けてくださいね。赤ちゃんに会える日を楽しみに、明るく楽しく前向きに過ごしてください。
まとめ
帝王切開はこわくない
帝王切開は経膣分娩よりも楽なの?
帝王切開になるのはどんな時?
帝王切開のメリット
ポジティブ思考で出産を迎えましょう