今日はなぜか朝から気分が優れない、仕事や趣味にやる気が起きない、いつもは気にならないパートナーの言動にイライラする。あとから考えてみると全て生理前のことだったということ、ありませんか。
生理前 の イライラ は多くの女性が経験することであり、全くなくすことは難しいですが、自分の生理のサイクルを知り、体の状態を把握することで、うまく付き合うことができます。
生理前のイライラとうまく付き合う方法
なぜ生理前にイライラするのか
生理前のイライラはPMS(月経前症候群)の症状のうちの一つです。実はその原因ははっきりとはわかっていません。一説によると、排卵後女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)の分泌が乱れるからであると言われています。
PMS(月経前症候群)とは
PMSとは生理前に起こる様々な不快症状の総称です。PMSには身体的症状と精神的症状があります。身体的症状は下腹部痛や頭痛、肌荒れなど、精神的症状はイライラや注意力の低下、精神不安定などです。
これらが複合的に表れ、期間も症状の強さも様々です。一般的には生理1~2週間前から何らかの症状があらわれ、生理が始まると軽減されたり、全くなくなったりします。
まずは自分の体を知る
上記で述べたように、PMSは多くの女性が経験することでありながら、大変個人差があります。ある人は全く負担を感じずに生理を迎えますが、ある人にとっては月の半分以上がPMSからくるイライラと戦う日々ということもあります。
そこで自分はどうなのか。まずは生理の周期を把握することから始めましょう。有効なのは基礎体温をつけることです。女性の体は低温期から排卵を経て高温期に入ります。高温期に入ったらPMSの症状がいつ出てもおかしくありません。
自分がそういう状態である、とわかっていれば例え精神的に不安定になってしまっても、「今はそういう時期なのだ、仕方がない」と余裕を持つことができます。
また、基礎体温が低温期と高温期の二層に分かれていない場合は、排卵が行われていなかったり、妊娠をするためのホルモンのバランスが崩れている可能性があります。
この場合は産婦人科を受診するようにしましょう。毎月PMSの症状があり、生理が来ていても、排卵が行われているとは限りません。
イライラを緩和させるために
それでは生理前のイライラを緩和するにはどうしたらよいのでしょうか。まずは、「生理前の症状は誰にでもあることだ」と認識し、少し自分を甘やかしてあげましょう。
あまり予定を詰めない、重要な決定事項は生理が来てからにする、いつもよりダラダラしてもいいことにする、仕事をがんばったらご褒美にケーキを食べる、など。がんばりすぎないことが大切です。
イライラを含め、生理前の症状は人それぞれですので、自分で自分の症状を把握して自分にやさしくしてあげましょう。ストレスは大敵です。
また、バランスの良い食事を心がけましょう。偏った食事、特にアルコール、塩分、カフェインはイライラやむくみ、緊張感などを高める原因になり、生理前のイライラをさらに悪化させる可能性があります。
さらに、できれは軽い有酸素運動をするといいでしょう。有酸素運動はPMSの症状を和らげるとされており、よい気分転換にもなります。
無理をせずに婦人科へ
生理前のイライラは女性であればよくあることですが、症状の強さは様々です。人が我慢できているからと言って、自分もできるとは限りません。特に日常生活に差し障ったり、他のPMSの症状と重なったりして状態がひどいようであれば、婦人科で医師に相談することをお勧めします。
婦人科は「妊娠した女性が行くもの」と思いがちですが、女性の不調はホルモンが影響している場合が多く、婦人科はそういった症状に対応しています。是非一度検討してみてください。
まとめ
生理前のイライラとうまく付き合う方法
PMS(月経前症候群)とは
まずは自分の体を知る
イライラを緩和させるために
無理をせずに婦人科へ