出産をきっかけに産後ダイエットをおこなおうと考えているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
産後 のダイエットは身体に嬉しい効果もありますが、無理な 体重 減少 は身体の不調を引き起こすだけでなく、赤ちゃんの成長にも大きな影響を及ぼしてしまうため注意が必要です。
産後の体重減少には注意が必要!
産後の体重減少は生理的な現象?
産後には母乳育児の影響で体重が減少していくお母さんもいらっしゃると思います。産後の授乳をおこなうことで、母乳を作るために多くのカロリー消費をおこなうためある程度の体重減少は生理的な現象といえます。
また、元の体重に戻ろうとすることでの体重減少も生理的な現象です。しかし、母乳がそんなにたくさん出ていないのにも関わらず体重がみるみるうちに減少してしまう場合や、急激に体重が減少してしまっている方は注意が必要です。
急激に体重が減る方の一例として、1ヶ月に10kgもの体重が減ってしまうお母さんもいらっしゃるようですが、なにが原因となっているのでしょうか。
急激な体重の減少は甲状腺に問題が!?
1ヶ月の間に10kgなど、急激に体重が減少してしまっている方の原因として“甲状腺機能低下症”が原因となる場合があります。
妊娠中には、赤ちゃんを育てるために自己免疫力が下がっている状態になります。しかし、産後は反対に自己免疫能力の数値が急激に跳ね上がってしまいます。
通常では、産後急激に上がった自己免疫能力は再び低下傾向になり、徐々に正常の値に戻っていくといわれていますが、お母さんのなかには低下した状態のまま元に戻らない方がいらっしゃいます。
この状態を甲状腺機能低下症といい、体重の減少といった症状のほかにも、無気力になる、寒気を感じやすくなる、便秘になるといったようなさまざまな身体の不調の原因になってしまいます。
甲状腺機能低下症は治療可能?
甲状腺機能低下症の症状は育児ノイローゼなどの症状と似ているため、誤解されやすいですが、甲状腺の機能低下が原因となる場合には病院での治療が可能といわれています。はやいうちに原因が特定でき、治療を施すことで治療にかかる時間を短くすることができます。
そのため、寒気や身体のだるさなど身体にさまざまな不調を感じた場合には育児で忙しくなかなか病院へいくことは難しいかと思いますが、ご家族に協力をしてもらいはやめに病院へいくことをおすすめします。
無理なダイエットは禁物
産後には1日でもはやく体重を元の状態、もしくは元の状態よりも軽い状態にしたいと思う方も多くいらっしゃると思います。産後のダイエットは美容面だけでなく、健康面に関しても効果があるといわれています。
しかし、短い期間で極端に体重を減らそうとしてしまううと、母乳の分泌量が減少してしまうだけでなく、作られる母乳の栄養が少なくなってしまい、赤ちゃんの成長に大きな影響を及ぼしてしまいます。
また、赤ちゃんの成長だけでなく、お母さんの身体自体にも大きな影響をもたらす場合もあります。体力が低下してしまい、体調を崩しやすいだけでなく、育児の疲れがなかなか抜けない状態が続いてしまうなどの影響がでてしまいます。
そのため、産後をきっかけにダイエットをおこないたいと考えている方も無理をせず、また極端な食事制限をするのではなく運動を少しずつおこなうなどして栄養不足を引き起こさないよう健康的なダイエットをおこなうことをおすすめします。
しっかりご飯を食べお母さんが元気でいることは赤ちゃんも元気で毎日安心して生活をすることができるので、ご飯を食べることも育児の一環だと思って栄養バランスの取れた食事を摂ることをおすすめします。
まとめ
産後の体重減少には注意が必要!
産後の体重減少は生理的な現象?
急激な体重の減少は甲状腺に問題が!?
甲状腺機能低下症は治療可能?
無理なダイエットは禁物