「心と体のための臨月の過ごし方(前編)」では、臨月までにすませておくべきことや外出時においてのトラブルなどをご紹介しましたが、後編では出産に伴う入院、また出産後の生活に焦点をあてご紹介いたします。
今回は、 臨月 のあいだに準備すべき出産後の生活についてお話します。
心と体のための臨月の過ごし方(後編)
入院と退院の支度を
入院セットを臨月の間に用意しましょう。急な陣痛に備え、臨月に入ってすぐ用意するくらいがいいでしょう。産院で用意してくれるものもあるので、用意してくれるものを確認しておきましょう。ホテル並みのアメニティ揃いのところもあります。荷物は過不足なく用意しておきましょう。
病院によりますが、売店ではなく自販機がある産院では、小銭を用意しておくと便利です。もうひとつ用意をしておきたいのが、退院後の生活の準備です。
新生児を迎える準備は万全でしょうか。洋服、おむつ、寝る場所の準備が万端と思っても、子供のことに一生懸命になるうちにママは自分のことを忘れがちです。産後はしばらく自宅でも安静にすること、寝不足になることを踏まえて、いざというときのサポート体制や、食材の配送などを検討し、必要な連絡やサービスの申し込みをすませます。
特に身内が手伝いにきてくれる場合は、親や家族の予定も、不確定な出産のタイミングに振り回してしまいがち。素直に甘えることはいいことですが、甘えすぎると産後の関係に影響をおよぼすこともあります。お手伝いをお願いする相手の予定や体力にも気遣って、産後の関係も円満になるように気をつけましょう。
また母乳で育てたいと希望する方も産院やメーカーでミルクの試供品をもらっておきましょう。完全に母乳だけで育てたいという方も、スムーズに授乳がスタートできるとは限りません。
また完全母乳だとしてもトラブルで授乳できない時もあります。その時赤ちゃんが好む銘柄を試すには試供品を用意しておくと、大きな缶を買って失敗という事態を避けられます。
出産の予習を
出産と新生活の準備を整える最終チェックをする臨月。準備をすることで不安な気持ちや心配の解消にもつながります。体をいたわりながらも、自分に甘すぎないペースで、心身共に健やかな状態でのお産を目指しましょう。
準備や健康管理と同時に、実際に来る出産の予習が必要になります。それに応じて、考えなくてはならないのが陣痛が始まった場合の移動手段です。
陣痛タクシーがある地域は申し込みしておくのもいいでしょう。家族の車も都合がつかない場合を考えての移動手段を決めておけばパニックにならずにすみます。そして実際に備えてバスタオルを用意しておきましょう。移動中の破水や出血に備えるためです。
出産スタイルは産院によって異なります。産院についたら、身を任せてリラックスしましょう。呼吸を整え、陣痛に耐えながら、赤ちゃんと一緒に頑張ることになります。楽になる呼吸法や姿勢、出産方法を産院と相談して決めておきましょう。
安心安全なお産のためにきちんと納得がいくように相談しておくことも大切です。大変な仕事ですが、乗り越えた先に、きっとかけがえのない存在と出会えます。
まとめ
心と体のための臨月の過ごし方(後編)
入院と退院の支度を
出産の予習を