もうすぐ待望の赤ちゃんと会うことができる期待とお産に挑む不安が交錯する臨月。臨月とは36週以降になります。検診も毎週通い、赤ちゃんの成長具合とお産のタイミングを見計らい、陣痛がやってくるまで待つことになります。 臨月 について気をつけておくべきことはなんでしょうか。
心と体のための臨月の過ごし方(前編)
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臨月までにすませておくこと
大変な妊娠期間もまもなく終了し、苦労が報われる赤ちゃんとの対面を心待ちにしているこの時期。臨月にはできないことがたくさんあります。それは外出や準備にまつわることです。
里帰り出産を検討されている方も多いでしょう。注意すべき点は移動です。里帰り出産で長期移動が必要な場合、できるだけ乗り物に長く乗るという事態を避けなければなりません。
揺れによる体調不良、同じ姿勢が続くことによる負担、長時間の移動は座っていたとしても大きなストレスがかかります。新幹線などは席を立って気分転換もできますが、長時間の移動が体に負担がかかることに変わりはありません。
予期せぬ陣痛に見舞われないためにも、里帰りの場合は臨月より前にすませて、出産するクリニックなどときちんと連携をすませることが大切です。
そして里帰りする場所へ移動の時に飛行機使う必要がある場合、安定期に移動をしましょう。航空会社は規定で臨月の方の搭乗を制限しています。
また里帰り出産をしない方はいざというときのためのサポートサービスを調べ、必要な場合には申し込みをすませておきましょう。特に核家族で産後の手伝いがない場合など、様々なサービスを活用することで、体力の維持に繋がり、赤ちゃんのお世話に集中できます。
臨月の外出
体調がよく、気をつけていれば外出はしても構いません。気分転換になりますし、適度に歩いて回ることは、出産に備えて、体力をつけるための運動にもなります。
気をつけるべきポイント点は「ラッシュ時には移動しない」「人混みは避ける」「保険証と母子手帳、ナプキンや下着を持っておく」です。ラッシュ時の移動は体力が奪われますし、満員電車で押されるような状態は安全とは言い難い状況です。
人混みを避けるのも同様で、混雑している中、足元が見えづらくなっている妊婦の方には危険な状態です。また人混みは風邪など感染症にかかるリスクもあるため、妊娠中は極力避けた方が無難です。
また、出産予定日は目安でもあります。最終生理日からの判断になるため、想定より早く陣痛が来ることも十分に考えられます。
急な陣痛からの入院に備えて、妊娠経過と主治医がわかる母子手帳、医療機関にかかるために必要な保険証を持っていくことをお勧めします。またナプキンは急な破水に活用できます。
破水には高位破水といい、子宮の上部が破れ、破水するケースもあります。大量に出る破水と違い、少量ずつのため、破水と気づかない人もいます。そのような急な陣痛、破水に備えた対処が必要です。
臨月の運動
臨月は安静にすべきという場合もありますが、子宮口が開いていない状態で健康と診断されているなら、近くのウォーキング、散歩やストレッチなど、軽度の運動はお産に備えて体力をつけることに役立ちます。
正産期に入り、子宮口がなかなか開かない時など、クリニックの方から、階段の上下運動など、軽度な動きを勧められることもあります。飛び跳ねたり激しい運動は禁物ですが、健康であれば運動やストレッチは続けましょう。
しかしこれはあくまで健康な場合です。安静が必要な場合は、助産師や医師の見解とアドバイスに従いましょう。
後編では、出産や出産後についてご紹介します。
まとめ
心と体のための臨月の過ごし方(前編)
臨月までにすませておくこと
臨月の外出
臨月の運動