臨月とは、妊娠37週から40週までの間を言います。妊娠期間は十月十日と言われますが、10か月目になる臨月は、出産を目前に控えた大切な時期で、お腹が日に日に大きくなっていきます。
ここでは、 臨月 の お腹 についてまとめました。
出産が近づくと下がってくる?臨月のお腹
赤ちゃんがおりてくる
出産が近づくと、お腹の中の赤ちゃんは少しずつ子宮口のほうへおりてきます。そしてママの骨盤部分に頭を固定させます。そうすると子宮全体が下に引っ張られるため、お腹が下がったような状態になります。
それまではママのおへその中心部分がふくらんで出ているものですが、赤ちゃんがおりてくると下腹部が盛り上がります。 お腹が下がってくると、圧迫されていた内臓が楽になり、食欲不振や胃のむかつきなどが治ってきます。
一方で下腹部が押されますので、トイレが近くなる人や腸が圧迫されて便秘になる人もいます。
お腹がさがる時期、出産の兆候
個人差があるため一概には言えませんが、出産の1、2週間前から数日前にお腹が下がったという人が多いです。ドスンと押された、徐々にじわじわと圧迫してきた、ズンッと下腹部が重くなった等、感じ方はさまざまです。
一方で、全く赤ちゃんがおりてこない、またはおりてきた気がしない人もいます。出産が近づくと、赤ちゃんが大きくなったこととママの骨盤部分に頭が降りてきた結果、胎動が少なくなってきますが、肛門や膀胱が押されるような感覚があります。
この時期は、仰向けでは苦しいため横向きで寝る人が多くなります。しかし、お腹が下がって来たからと言って出産がすぐに始まるとは限りません。
通常、子宮頸管が徐々に短くなり、子宮口が開き始めたらいつお産が始まってもおかしくない状態ですが、実際は陣痛がおきて子宮が収縮し始めれば本格的に出産が始まります。
妊娠線に注意!
お腹が急成長するこの時期、そのスピードについていけずに突き出たお腹の内皮が断裂することがあります。すると、肌割れのような跡ができてしまいます。これを妊娠線と言います。
妊娠線は主におへそ周辺や下腹部にできやすいです。体重増加の多かった人や、もともと小柄な人、やせ型の人に多いようです。
肌の弾力が落ちてくる高齢出産の人や、お腹が大きくなりやすい経産婦の人もできることが多いです。また、お腹だけでなく足やおしり部分にもできることがあります。肌がつっぱって、気づかないうちにできてしまうのです。
大きく膨らんだお腹は、本人が立った状態では下腹部を直接見ることができなくなってきます。そのため、鏡にうつしたお腹を見て初めて妊娠線に気づくことも少なくありません。
妊娠線は臨月以前にもできますが、それまで大丈夫だったからと安心していると、最後の最後でできることもあるため、注意が必要です。日頃から乾燥を避け、ローションや妊娠線予防クリームなどでケアをしておきましょう。
運動する
お腹が下がって出産が近づいたと思われても、赤ちゃんが外の世界に出ようという気になるまで待たなければなりません。お腹が頻繁に張り、それが規則的な張り(陣痛)にかわると、いよいよ出産が始まります。
自然分娩で出産予定日が過ぎてもなかなか陣痛がおきない人、また予定日前でも、ウォーキングなどの軽い運動を習慣にしておくといいでしょう。
お産はかなり体力を奪われますので、日頃から運動をして体力を蓄えることと、歩くという動作によって赤ちゃんが降りてくるように促すのです。もちろん、妊婦さん自身のストレス発散にもなります。
いかかでしたか?お腹が下がってきたら出産がすぐに始まるのではなく、赤ちゃん次第であることがわかりました。残りわずかなマタニティライフ、大変ですが楽しい時間になるといいですね。
まとめ
出産が近づくと下がってくる?臨月のお腹
赤ちゃんがおりてくる
お腹がさがる時期、出産の兆候
妊娠線に注意!
運動する