不妊は女性だけが原因で起こるわけではありません。男性側の妊娠力に問題がある場合もあり、それを改善できれば不妊状態から妊娠へつながることができるかもしれません。
ここでは、特に男性側の不妊傾向を改善するために食べ物、 妊娠しやすい 食事について考えていきます。すぐに効果があるものではありませんが、徐々に妊娠力を高めることが可能です。
不妊を改善できる夫の妊娠しやすい食事のポイント
亜鉛の多い食事が精子を元気にします
「精力をつける」とよくいいますが、これは精神的な元気を与えるだけではなく、男性機能も正常に、そして活発にするものです。
まず挙げたいのが「亜鉛」です。亜鉛は、精子の生成に大きくかかわり、また、実際の精子の運動量や男性機能の向上にもつながるものです。夫婦生活が最後までいかずに、途中で萎えてしまう、そうした場合には亜鉛を摂取することで持続性と確実な射精につなげることができます。
亜鉛を多く含む食べ物は、牛肉やレバー、牡蠣などで、これを継続して食べることによって男性機能を復活させることができます。ただし、カロリーが高いなどの問題もありますので、揚げ物にせず茹でたり煮たりして食べたほうが、トータルとして健康にもいいです。
葉酸は男性にとっても効果的です
妊活中の女性にとって葉酸が必要だというのはよく聞くことですが、実は男性にとっても葉酸は摂取したほうがいい栄養素になります。
葉酸が多い食べ物は、ホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜。そして、カリフラワーなどの淡色野菜にも含まれます。また、トウモロコシや納豆、豆腐などの穀物にも多く含まれ、特にレバーなどは葉酸を多く含む食べ物として人気があります。
女性の場合はレバーを食べ過ぎるとかえってよくない場合もあるのですが(お腹の赤ちゃんに悪影響)、男性の場合は妊娠までのことなのでそれほど気にする必要はありません。
葉酸によって、受精時に染色体異常などが起きる可能性が減り、そもそも妊娠させることができる精子の割合が増えるので、不妊にとっては効果的になります。
バランスのよい食生活が基本です
上記の栄養素を摂取できるように食事を工夫するのが大切ですが、それに気を取られるあまり、偏った食生活をしているとよくありません。毎日、肉やレバーを3食食べ続けることは、総合的に男性の体の栄養バランスを崩してしまいます。
栄養バランスが崩れると、精子の生成に必要な男性ホルモンのバランスも乱れてしまいます。このことは、結果的に妊娠しづらい状況を作り出してしまいますので注意してください。
あくまで、亜鉛や葉酸の多い食事を心がけながらも、そのほかのビタミンやミネラル、タンパク質といった栄養素を摂取していくことが重要です。
もし、不安があれば、食事にプラスして豆乳や青汁などを毎食添えてみてはいかがでしょうか。簡単に飲むことができますし、最近ではコーヒー味やいちごミルク味などのフレーバーが入っているものがあるので、苦さや臭さを気にせずに飲むことができます。カロリーもほとんど気にしなくていいレベルですので、是非取り入れてみてください。
最後に亜鉛と葉酸を効果的に摂取できる男性向けパワーランチ紹介します。
レバニラ具だくさん丼
男性一人でも簡単に作ることができる「男の妊活料理」です。味もベースがしっかりしていますのであまり外しません。
- スーパーで売っている豚レバー120g~150g用意します。カットされているもので100g30円~50円と非常にお得です。
- 中華では油通ししますが、ここでは湯通しして臭みを抜きます。茹でたお湯は捨てます。葉酸は水溶性で水に溶けてしまいますが、レバーの葉酸は非常に多いので気にする量ではありません。
- レバーを油で簡単にに炒めて、ニラともやしを投入します。ニラは葉酸が豊富で、もやしは量増しのためです。
- 十分に野菜に火が通ったら、市販のめんつゆ(大さじ2杯)を入れて味付けします。同時に軽く塩こしょうしてもいいと思います。
- めんつゆがだいたい蒸発したら完成です。ごはんにかけて豪快に食べましょう。
レバーは好き嫌いがありますが、妊娠のためには不可欠とってもいい栄養の宝庫です。簡単に料理できますので工夫してみてください。なお、絶対に火は通してください。
まとめ
不妊を改善できる夫の妊娠しやすい食事のポイント
亜鉛の多い食事が精子を元気にします
葉酸は男性にとっても効果的です
バランスのよい食生活が基本です