前編では【食べ過ぎ】【塩分・糖分の取り過ぎ】についてお話しさせていただきました。前編の項目だけでも 妊娠中の食事 で気をつけなければいけないと意識を持っていただけたと思います。後編で、さらにもう一歩踏み込んでみましょう。
いつも以上に気を付けて欲しい妊娠中の食事(後編)
ビタミンの摂取
食事の「質」をお話する上では、塩分・糖分・脂肪分だけでなく、ビタミンやミネラルも重要になってきます。これらの不足も病気つながってしまうので、意識しなければいけない大事な栄養素です。妊娠中の食事では、意識的に野菜などの摂取を心がけたいものです。
野菜の摂取方法として生でサラダにされる方は多いと思いますが、この時、過度な調味料(ドレッシングやマヨネーズなど)のかけ過ぎは塩分が増えてしまうので注意してください。せっかくビタミンやミネラルを摂っても、塩分が増えすぎてしまっては本末転倒です。
サラダ以外で、野菜の栄養分を損なうこと無く上手に摂取する方法としておすすめなのは、野菜煮込みスープや蒸し野菜などでしょうか。
野菜は、ゆでると必要な栄養素が湯に溶け出してしまうものもあります。しっかりと栄養素のつまった煮汁を捨ててしまうのはもったいないので、煮汁もスープとしていただきましょう。蒸し野菜は、湯に栄養素が溶け出すこともなく、まるごと栄養素が摂取できます。
野菜不足を補うために市販の野菜ジュースを飲んでいる方もいらっしゃると思いますが、加工・濃縮される際にビタミンが減り、また香料などの添加物が入っていたりします。
効率よく野菜ジュースでビタミンを摂るのなら、新鮮野菜をまるごとスムージーにしてしまう方がオススメです。野菜だけで飲みにくい場合は、フルーツを混ぜていただくのも一計です。
葉酸の摂取
さて、野菜の栄養素の中でも、最近特に取り上げられているのが「葉酸」です。その名の通り、葉物野菜に多く含まれている成分なのですが、他にも豆類やレバーなどにも多く含まれていることがわかっています。
実はこの「葉酸」、細胞分裂の際に必要不可欠なビタミンで、赤ちゃんの細胞分裂を担う妊婦の摂取量は通常の倍は必要と言われており、葉酸をしっかり摂取することで、赤ちゃんの先天異常のリスクを軽減させる効果があると言われています。
ただし、実際には必要量の摂取はなかなか難しいようで、足りない必要量をサプリメントで補う傾向が多く見られます。
出来るだけ食品からの摂取が望ましいですが、サプリメントでの摂取を検討される方は、毎日続けやすいタイプを自分で見極めて、継続的に摂取出来るように頑張りましょう。
食品添加物に注意
いろいろ気をつけなくてはいけない妊娠中の食事ですが、妊娠中だけでなく普段の食生活の中でも見逃せないものが「食品添加物」です。
世の中には何食わぬ顔をして食品に紛れ込んでいる食品添加物ですが、その実態を調べると、出来るだけ避けなければいけない危険なものもあることがわかります。
テレビではなかなか公表していませんが(スポンサーの絡みなどがあるため)日本では容認されていても海外では使用禁止の食品添加物はかなり存在しています。
食品を選ぶ際には、極力成分表示に目を通すように心がけ、自身の健康・赤ちゃんの健康、また家族の健康を守るために、有害添加物のチェックをしましょう。
きっと、商品添加物の入った食品よりも価格は上がると思います。けれど、せっかく稼いだお金で添加物の多い食事ばかりをし、病気になり高い治療費を払うことになるよりも、ほんの少しの差額を支払ってでも、健康を意識した食生活に切り替えて病気を予防するか、どちらが良いと思いますか?その鍵は家庭を担うあなたにあることを忘れないでください。
妊娠をきっかけに、是非今一度「食事」の見直し、意識の持ち方を考え、家族みんなで楽しく健康的な生活を送って欲しいと思います。
まとめ
いつも以上に気をつけて欲しい妊娠中の食事(後編)
ビタミンの摂取
葉酸の摂取
食品添加物に注意