妊娠中 、今まで何気なく食べていたものでもお腹の赤ちゃんのことを思うと、これは大丈夫かなと心配になることもあります。神経質になり過ぎてしまうことは精神的にも良くないことですが、妊娠中に気をつけたい食べ物もあるのも事実です。
どういったものに気をつければ良いのかを知っておくことでトラブルを防ぐこともできますし、安心して食事を楽しめると思います。妊娠中に気をつけたい食べ物についてまとめます。
妊娠中の食事について
妊娠中に摂った方が良い栄養、食べ物
葉酸
胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低下させるため、妊娠前から妊娠初期の葉酸摂取が必要になります。また、妊娠中期から後期も通常時の倍の摂取が必要になります。
葉酸の豊富な食材はレバー、ほうれん草、アボカド、納豆などですが、レバーは妊娠初期にはビタミンAの過剰摂取も起こりうるのであまり摂りすぎることはよくありません。食事で摂りにくい場合はサプリメントを取り入れるのも手軽です。
カルシウム
カルシウムが不足すると骨粗鬆症になったり、歯が弱くなったりすることもあります。通常時に比べて妊婦は300mg多いカルシウムが必要になります。チーズや乳製品、小魚、小松菜などで意識してカルシウムを摂ることが大切です。
鉄分
鉄分が不足すると貧血になり、立ちくらみなどの症状も出ます。通常時に比べて8g多い鉄分が必要になります。レバーや赤みの肉、卵、牡蠣、あさりなどに多く含まれるので、普段よりも多めに摂るようにすると良いと思います。
たんぱく質
さばやいわしなどの青魚に多く含まれる、DHA・EPAは胎児の発育に良い影響を与えるとされる報告が多数あります。妊娠中期以降は、必要なタンパク質の量も通常よりも多くなります。良質なたんぱく質を積極的に摂るようにすると良いと思います。
妊娠中に気をつけたい食べ物
カフェイン
コーヒーなどに含まれるカフェインがお腹の赤ちゃんに良くないということは聞いたことがある人も多いと思います。カフェインは一日に8杯以上飲む妊婦は、妊娠の継続に重大な悪影響を与える可能性があり、4~7杯飲んでいる妊婦でもその危険が二倍も高まると言われています。
ただ、カフェインは気分をリラックスさせる効果もあります。一日に1、2杯、一日に300mgまでのカフェインは妊娠への影響はないと言われているので、リラックスのためにもあまり神経質になりすぎず、適度に楽しむようにすると良いと思います。
生の魚介類
牡蠣やあさり、しじみなどからはノロウイルスが検出されることがあります。妊婦は一般的に免疫力が低下しているので、感染しやすく、ノロウイルスの下痢症状から流産や早産を引き起こす可能性もあるので注意が必要です。生牡蠣は妊娠中は避けたほうが良いでしょう。
マグロ、キンメダイ
魚には高いレベルの水銀を含むものがあり、胎盤を通して水銀が胎児に取り込まれることによって神経系の発達に影響が出る可能性があります。
水銀を含むマグロやキンメダイの摂取は、厚生労働省により、週に1回80gまでが望ましいとされています。マグロもキンメダイも栄養豊富な食品ではあるので、全く口にしないようにするということではなく、適量を摂取するようにするようにしたいものです。
ナチュラルチーズ、スモークサーモン、生ハム
非加熱のチーズであるナチュラルチーズやスモークサーモンには、リステリア菌という金が存在しています。リステリア菌は妊婦が感染すると胎盤を通して赤ちゃんにも感染し、早産や死産の原因にもなるものです。感染するとインフルエンザのような症状がでます。
妊婦は妊娠していない人に比べ、20倍も感染しやすいと言われているので注意が必要です。プロセスチーズは加熱して作られているので問題はありません。
妊娠中の食事も3食バランスの良い食事が基本です。絶対にダメというものはありません。妊婦生活は短いものではないので、あまり過敏になり過ぎてストレスを溜めることなく、食事も妊婦生活も楽しんでもらいたいと思います。
まとめ
妊娠中の食事について
妊娠中に摂ったほうが良い栄養、食べ物
妊娠中に気をつけたい食べ物