妊娠中は、風邪等の体調不良に陥りやすい時期です。それなのに、「むやみに薬を飲めない!」と、多くの妊婦さんが不安を感じているのではないでしょうか。
ここでは、 妊娠中 に 風邪 をひかないために気をつけること、それでも風邪をひいてしまった場合の対処方法について考えてみましょう。
備えあれば憂いなしー妊娠中の風邪予防、対処法ー
妊娠による体の変化を理解する
妊娠すると多くの女性は体調の変化を感じます。普段よりも疲れやすくなった、体が火照りやすい、食欲が出ない(逆に食欲増進も)等、人それぞれではありますが、体は確実に出産準備に向かっています。
無事に赤ちゃんを産むという偉大な仕事を達成させる為に女性の体は大きく変化するのです。その為普段よりも免疫が低下し、風邪等の感染症にかかりやすくなります。また、赤ちゃんがお腹の中で成長するために栄養が必要となり貧血気味になる人も多いです。
実際、妊娠期はもともと体の弱い部分が悪化しやすいです。例えば、鼻炎もちの人は更に症状が悪化したり、唾液の分泌が減り、カルシウム不足も重なって虫歯になりやすい等です。
そのような妊娠の特徴を理解し、事前に対処法を考えておけば、実際に具合が悪くなった時に対処しやすいのではないでしょうか。
風邪をひかないための体調管理
まず体を冷やさないこと、これはとても重要です。天気が暑いからといってエアコンの風に当たる、体が火照るからと冷たいものばかりを飲んでいると免疫力が更に落ちてしまいます。
また、喫煙は勿論いけませんが、カフェイン飲料なども減らしましょう(コーヒー好きの方、1日1杯位にとどめましょう)。
規則正しい生活の維持、ドクターストップがない限り適度な運動も大切です。また外出後はうがいと手洗いをするように心がけましょう。人ごみに行く場合はマスクをし、十分に睡眠をとって無理をしないようにすることも大切です。
心身にストレスを抱えることも免疫低下を引き起こしかねませんので、意識してリラックスできる時間をもつといいかもしれません。クラシックなど癒し効果のある音楽を聴くと、胎教にもいいですね。
普段以上に負担になりかねない体調管理ですが、赤ちゃんと一心同体だということをよく考えて、無理のない程度に努めみてはいかがでしょうか。
それでも風邪をひいてしまったら
風邪にも程度がありますし体質もあるでしょう。のどが痛い、咳が出る等、風邪の症状があっても熱もなく、食欲もあるというのであれば、薬は飲まずに大事をとって休息すればすむ場合もあります。
しかしそうでない場合、またインフルエンザの可能性がある場合等は、病院に行きましょう。そこで、迷うのが内科に行くべきか、担当医のいる産院に行くべきかですが、不安であればまず産院に問い合わせて指示を仰ぎましょう。妊婦が服用しても安全な薬を教えてくれるはずです。
また、診察を受ければ、産科医は妊娠出産の専門家ですから、気を使った処方箋を出してくださるのではないでしょうか。とにかく焦らずに医師の判断に従いましょう。
薬の影響について
妊娠中だからといって全く薬が飲めないわけではありません。市販のほとんどの風邪薬は特殊な物を除き、用法、用量さえ守っていれば妊娠に影響することはないと言われています。
実際、妊娠4週までは(妊娠したかどうか判断しにくい時期)の間に知らずに薬を飲んでしまっていても影響はほぼないと考えられています。ですが、絶対に勝手に判断してはいけません。なぜなら、十人十色という言葉があるように、妊娠出産も人それぞれだからです。
実際には、妊娠前よりも弱い薬を飲みながら、対処療法で様子をみるのがほとんどです。葛根湯などの漢方を服用する場合も、事前に担当医の聞いてから服用しましょう。「備えあって憂いなし」。
風邪をひいていなくても妊婦検診の際に風邪をひいたときに飲んでも大丈夫な薬や対処法について聞いておくといいかもしれませんね。
まとめ
備えあれば憂いなしー妊娠中の風邪予防、対処法ー
妊娠による体の変化を理解する
風邪をひかないための体調管理
それでも風邪をひいてしまったら
薬の影響について