妊娠が発覚して、身体のために運動を始めようと考えたとき、どのような運動が良くて、どのような運動が悪いのか、どの程度の運動なら可能か、わからないという人がたくさんいます。
妊娠 初期 の 運動 に注意することで、授かった大切な命を守ることができます。
自分に合った運動をして、健康的な妊婦の生活を充実させましょう。
妊娠初期にしても良い運動と控える運動
そもそも妊娠とは
女性が卵子と精子の受精によって生じた受精卵・胚・胎児を、身体の中に持っている状態をさします。受精卵が子宮に着床すると、妊娠がスタートします。
妊娠初期
妊娠16週未満のことをさします。受精卵が着床して、実際に妊娠が成立するのは妊娠3週目のはじめごろですが、次の月経予定日が過ぎるまでは妊娠には全く気が付かない人がほとんどです。
妊娠初期の症状
この時期に多くの妊婦が感じるのは、倦怠感や眠気、つわりなどの症状であり、身体の見た目の変化はないため、妊娠の実感はわきにくい時期でもあります。
また、妊娠初期は気分の変動が激しく、幸せな気分になったり、急に泣きたくなったりもします。このような不快症状が強いと、肯定的感情よりも否定的感情のほうが強くなることもあります。
妊娠初期の妊婦の身体の変化
妊娠16週未満ごろまでに、お腹の下あたりがふくらみを帯びて外見の変化が始まり、体重が増加する時期でもあります。また、つわりが落ち着いて気分がよくなる人が多いです。
妊婦にとっても運動の目的
妊娠中の適度な運動は、健康増進、血液循環を促す、マイナートラブルの予防・軽減や気分転換、体重のコントロールなどに役立ちます。
マイナートラブル
妊娠によるホルモンの変化や子宮が大きくなることによって生じるさまざまな不快症状のことです。精神的なものに影響されることもあり、不快に感じる程度も個人差が大きいです。例えば、つわり、めまい・立ちくらみ、便秘、胸やけ、頻尿など症状は多様です。
妊娠初期の運動
妊娠する前から習慣的に行っている運動は、原則的に続けても良いとされています。
妊娠初期に控えるのが望ましい運動
はじめて行う運動や、関節の深い曲げ伸ばしをする運動、お腹に強い腹圧をかける運動、転倒しやすい運動、強く腰をひねる運動、瞬発力を必要とする運動、気圧が低下する・水圧が強くかかる運動、長時間の運動や疲労が強くなるような運動は避ける必要があります。
妊婦が行いやすい運動
散歩(ウォーキング)、妊婦体操、妊婦水泳(マタニティスイミング)、マタニティビクス、マタニティヨガなどがあります。
妊娠初期と自転車
妊娠初期はまだ、生活を営む上で不自由なほどお腹が出ていないため、自転車に乗る機会があると思いますが、転倒や事故の危険性があるため、できるだけ避けたほうが良いといわれています。
運動の注意点
自分が運動をして良いのかどうか、どの程度してもいいのかなど、人それぞれ体調や持病など違うため、必ずお医者さんや助産師さんに相談をしてください。
毎日、無理なく、少しずつでも習慣的に行えるようになると、健康であるという実感を得られるとともに、妊娠に伴う様々なマイナートラブルを予防・軽減させ、出産への積極的態度を養うことにもつながります。
自宅でできる運動
出産するまでは、下半身に負担がかかるため、妊娠初期のうちから体力をつけたり、関節を柔らかくしておくことで、出産時に安産になりやすいといわれます。
ほとんどの人が子供のころに行っていた、ラジオ体操やストレッチなどを行うだけでも、何もしないより効果が得られます。妊婦のうちに太りすぎてしまうと、出産時にさまざまな危険や弊害を及ぼします。
初めて妊娠をすると、少なからず誰でも不安はつきものです。産婦人科では同じくらいの週数の妊婦さんを集めて、マタニティビクスなどを行うところもあります。
運動をきっかけに、周りの人たちとコミュニケーションをとり、情報の収集をする場としても活用することもできます。出産に向けて、積極的に運動をしていきましょう。
まとめ
妊娠初期にしても良い運動と控える運動
そもそも妊娠とは
妊娠初期の症状
妊婦にとっての運動の目的
運動の注意点
自宅でできる運動