妊娠中はホルモンバランスの変化などで、身体の不調が続く妊婦が多くいます。今まで頭痛を感じなかった妊婦も、 妊娠 後期 に入ると 頭痛 に悩む人が増える傾向があります。
そこで頭痛が起きる原因と、症状を和らげる対処法についてご紹介します。
妊娠後期の頭痛の原因とは?対処法を知りうまく乗り切ろう
妊娠後期に頭痛が起きる原因とは?
鉄分不足
赤ちゃんが大きくなる妊娠後期は多くの血液や酸素を送るため、妊婦の鉄分が不足しがちになります。
鉄分が不足するとヘモグロビンが減少し、脳が酸欠の状態になってしまうため頭痛の症状が出ます。同時にめまいや立ちくらみが起きる人も多く、鉄分が不足している原因といえます。
水分不足
妊娠後期になるとむくみや身体の不調などの理由から、水分を積極的に摂らない妊婦も増えます。そうすると血液の中の水分が不足して、血流が悪くなってしまいます。血流が悪くなると、頭痛を引き起こす原因になります。
血管の拡張
妊娠後期はホルモンの影響で、血管が拡張されやすくなります。血管が拡張すると、周囲の神経が圧迫されます。特に頭付近で血管拡張が起きると、頭痛の症状があらわれるのです。
身体のバランスの崩れ
妊娠後期になると弛緩ホルモンが分泌され、骨盤をゆるめることで赤ちゃんが通りやすい身体になります。しかし、骨盤がゆるむことで身体のバランスが崩れてしまい、今まで使ってこなかった筋肉を使うことになります。この筋肉の緊張が頭痛を引き起こします。
特に妊娠後期はお腹も大きく、体重も増えていますので、筋肉がより疲労・緊張し、血管が圧迫されたり、血流が悪くなったりして、頭痛になるのです。
ストレスや不安
出産が近づいてきた妊娠後期は、出産や育児に対する不安も出やすくなります。また、思うように動かない身体に、目に見えないストレスがたまってくる妊婦も多いと思います。ストレスがたまると、自立神経が乱れ頭痛を引き起こす原因になります。
妊娠高血圧症候群
妊娠高血圧症候群は急激な体重の増加によりおこります。妊娠後期は身体が栄養をためやすく体重が増加しやすい時期です。脂肪が増えると高血圧になり、合わせて尿蛋白、むくみなどの症状も出ることがあります。
高血圧になると、血管が拡張し、周りの神経が圧迫されて頭痛へとつながります。妊娠高血圧症候群は早産や未熟児などの原因になりますので、少しでも気になれば、病院に相談してみましょう。
頭痛の対処法とは?
鉄分不足の場合は、ホウレン草やレバー、高野豆腐など鉄分を多く含む食材を積極的に摂取しましょう。鉄分の吸収を高めてくれる、果物や野菜などに含まれるビタミンC、豆腐に多く含まれるたんぱく質などを摂るのもおすすめです。
血管拡張が原因のときは、血管を収縮するようにしましょう。冷たいタオルやアイスノンを頭や首などにあてると効果的です。温めると血管拡張につながるので注意しましょう。
また、カフェインは血管を収縮させます。妊娠中はカフェイン摂取をさけている妊婦も多いと思いますが、1日1杯程度なら問題ありません。
身体のバランスによる筋肉の緊張が原因の場合は、温かいタオルを首筋などにあてて、筋肉が和らぐようにしましょう。身体を横にしてゆっくりとリラックスするのもおすすめです。リラックスすることで、筋肉の緊張がとけます。
ストレスや不安は、外に出てゆっくりと散歩をしたり、友達とおしゃべりしたりして、解消しましょう。一人でため込まずに少しでも気分転換が出来ることをさがしてみましょう。
妊娠高血圧症候群は、体重を少しでもセーブするためにバランスの良い食生活になるようにしましょう。また、安静に過ごすことも大事です。ただし重度になれば、入院が必要な場合もありますので、早めに医師に相談することをおすすめします。
辛いときは医師に相談しよう
対処法をいくつかご紹介しましたが、なかなか症状が改善しない場合は医師に相談しましょう。妊娠中でも赤ちゃんに影響のない薬を処方してもらえます。
また、妊娠高血圧症候群の場合は重症化すると怖い病気なので、一時的な頭痛と油断せずに早めに相談して、早期発見することが大事です。
妊娠後期は身体も思うように動かずに、いろいろな不調に悩まされる時期です。頭痛の原因と対処法を知ることで、少しでも症状を和らげる方法をいくつかご紹介しました。健康に気をつけて、ストレスを適度に発散しながら、出産の日を迎えましょう。
まとめ
妊娠後期の頭痛の原因とは?対処法を知りうまく乗り切ろう
妊娠後期に頭痛が起きる原因とは?
頭痛の対処法とは?
辛いときは医師に相談しよう