風疹は大抵の場合、恐ろしい病気ではありません。しかし、 妊婦 さんが 風疹 に感染してしまうと、おなかの中の赤ちゃんに取り返しのつかない悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
それでは、妊婦さんにとっては恐ろしい病気・風疹。症状と感染しないための対策を見ていきましょう。
妊婦さんは要注意!風疹に感染しないための対策は?
風疹の症状
風疹に感染すると、38度前後の発熱と同時に赤い発疹ができます。発疹は耳の後ろや顔から出はじめ、次第に全身へと広がっていきます。はしかとよく似た症状ですが、風疹ははしかほど重症にはなりません。
はしかの発疹に比べ、風疹の発疹は小さく、色も薄いのが特徴です。風疹に感染した場合、熱や発疹の症状は大抵2~3日で治まることが多く、そのため「三日ばしか」とも呼ばれています。
熱や発疹以外にも、のどの痛みやせき、目の充血といった症状を伴うことがあります。また、首や耳の下のリンパ節が腫れて痛むことがあります。リンパ節の腫れは、発熱や発疹が治まった後も2週間以上続く場合もあります。
赤ちゃんや小さな子供が風疹に感染した場合には、症状が軽く済むことが多いのですが、小学校高学年以降の子供が感染した場合には、高熱が続くなど、症状が重くなるケースがあります。
症状が長引くと風疹脳炎や関節炎といった合併症を引き起こすこともありますので、注意が必要です。
また、妊娠初期の妊婦さんが風疹に感染すると、おなかの中の赤ちゃんに影響がでることがあるので、妊婦さんは風疹に感染しないように対策を講じることが大切です。
風疹の原因
風疹の原因となるのは風疹ウィルスです。風疹ウィルスはとても感染力の強いウィルスで、発疹が出る数日前から発疹が出はじめてから4日後位までは特に感染力が強くなっています。
感染ルートは飛沫感染が主で、感染者のくしゃみやせきなどを介して風疹に感染します。
風疹の治療とケア
風疹に効く特効薬はなく、基本的に自宅で安静を心がけていれば自然に治ります。熱の症状が出ている間は、脱水症状にならないためにも十分に水分をとることが大切です。
また、風疹は非常に感染力が強いので、完治するまでは外出をしてはいけません。兄弟間でうつることもありますので、なるべく感染者との接触を避けた方がいいでしょう。
妊婦さんが風疹に感染しないためには
風疹は妊婦さんにとっては怖い病気です。妊婦さんが風疹に感染した場合、おなかの中の赤ちゃんに悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
その結果、心臓病や聴力障害、網膜症、白内障、知的障害といった先天性風疹症候群と呼ばれる先天異常をもつ赤ちゃんが生まれることがあります。ですので、妊婦さんは風疹に感染しないように十分に注意することが大切です。
風疹は予防注射で感染を防ぐことが出来る病気です。そして、風疹は基本的に1度感染したら発症することはありません。
自分が過去に風疹に感染したかどうか、また、すでに風疹の予防注射をしたかどうかは、血液検査をすればすぐにわかります。
ですので、妊婦さんはきちんと妊婦健診を受けて、自分が風疹の抗体を持っているかどうかを知っておくことが大切です。また、これから妊娠を考えている人も、必要な場合には事前に風疹の予防注射を受け、感染予防対策をしておきましょう。
病院受診の目安
高熱が続いたり、意識がぼんやりとしてきたりした場合には、風疹脳炎などの合併症の危険がありますので、すぐに病院を受診するようにしましょう。
また、病院を受診するときは、事前に風疹である旨を病院に知らせておきましょう。
まとめ
妊婦さんは要注意!風疹に感染しないための対策は?
風疹の症状
風疹の原因
風疹の治療とケア
妊婦さんが風疹に感染しないためには
病院受診の目安