母乳 育児中、カフェインはどのくらい摂取していますか?
妊娠中からカフェインはよくないと言われ、出産後もNG、カフェイン 好きにはとても辛い時期に感じてしまいますよね。1日2、3杯のコーヒーなら問題がないと言うけれど、そもそもどうして授乳中のカフェインはよくないと言われているのでしょうか。赤ちゃんへの影響と共に見ていきましょう。
母乳育児をしたい、
でもカフェインなしではストレスがたまる
赤ちゃんへのカフェインの影響
赤ちゃんがカフェインを母乳から摂取すると下記の症状が出やすくなります。
- 不眠
- 不機嫌で喜怒哀楽が激しい
- 落ち着きがない
- 泣き止まない
個人の体質にも寄りますが、一般的に母親が摂取したカフェインは30分以内に0.5~2パーセントが母乳へ入り込みます。その後の授乳によって、赤ちゃんが摂取したカフェインが代謝排出するまでの時間は、新生児で5日、5ヶ月の赤ちゃんで14時間くらいかかります。
たった0.5~2パーセント位なら問題はないと思われがちですが、赤ちゃんは大人と違って体が小さいので、母親が飲んだ0.5~2パーセントのカフェインでも大量となってしまうのです。赤ちゃんが全てのカフェインを消化するまえに、母親が次のカフェインを摂取したらどんどん体内にカフェインが蓄積されて排出が追いつかなくなってしまうのです。
一番怖い影響は、喫煙とカフェインが合わさった時におきる「乳幼児突然死症候群」です。それまで元気に過ごしてきた赤ちゃんが何の前触れもなく、寝ている間に突然死んでしまうのです。発症率は6,000人に1人くらいで、年間150人前後の赤ちゃんが発症しています。いまだにきちんとした理由はわかっていませんが、喫煙とカフェインが一つの原因になっている事は確実なのです。
あなたが喫煙をしていなくても、回りに喫煙者がいる場合は副流煙を吸っている可能性が高いので注意が必要です。家族に喫煙者がいる場合は妊娠中からきちんと話し合い、禁煙をしてもらうのがいいでしょう。
また、カフェインは母乳の分泌を悪くし鉄分の吸収を悪くしてしまいます。乳腺炎や、貧血で鉄分摂取をしている方は控えましょう。
カフェインが多く含まれているもの
ではどんなものにカフェインが多く含まれているのでしょうか。
コーラ、コーヒー、緑茶、ウーロン茶、ほうじ茶、紅茶、ココア、栄養ドリンク、チョコレートなどです。
緑茶にカフェインは含まれていますが、タンニンとカフェインが結びつき吸収されるので興奮は少ないと言われています。しかし玉露はコーヒーの3倍のカフェインが含まれて入ます。またココアの原材料に「カカオマス」の記載があった場合はカファインが含まれています。インスタントココアのほうがカフェインは少ないといえます。
少し例をあげましたが、日常の生活の中でこれらを全て採らないというのは、なかなか難しいという方も多数いますよね。1日2、3杯のコーヒーなら問題がないと言われているのでご安心ください。
カフェインが少ないもの
あなた自身がタバコを吸っていなくても、喫煙者が近くにいたりカフェインがどうしても気になる方は、カフェインの少ないものをお勧めします。
麦茶、ルイボスティ、タンポポコーヒー、デカフェなどです。中でもルイボスティはノンカフェインであるだけでなく、マグネシウム、カルシウム、ナトリウムなどのミネラルが多く含まれ母乳の質が高くなると人気です、授乳中には最適な飲み物といえるでしょう。
カフェインのメリットとデメリット
授乳中の大量のカフェインの摂取は禁忌ですが、カフェインは害のあるものと一概には言い切れないかもしれません。確かに赤ちゃんにとっては必要のないカフェインですが、脳梗塞の予防や眠気防止、アルツハイマー病の予防など様々なメリットもあるのです。又、カフェインには心を落ち着かせてくれる効果もあります。育児中どうしてもイライラがとまらないなど、一息つきたいときにはカフェインの力をかりたくなりますよね。どうしてもカフェインを摂取したいという場合は授乳後にしましょう。
ここで一つ注意しておきたいことが、カフェインの中毒症のことです。カフェインには中毒性があります。多くのカフェインをとり続けることによって脳のアデノシン(遺伝子情報、エネルギー運搬、シグナル伝達)の受容体に取り付き、数を増やします。脳の中ではアデノシンが受容体にくっつく事が出来ずに、脳内に変化が生じ、興奮して禁断症状が起きてくるのです。あなたがもし、カフェインがない状態で不安を感じたり、注意散漫になっていたら中毒症のサインです、カフェインを少し絶って時間の経過と共に回復するのを待ってはいかがでしょうか。
カフェインの赤ちゃんへの影響は、決していい物ではなく、時には深刻な問題を引き起こします。しかし一杯のコーヒーを我慢してストレスがたまっていくのなら、授乳後に快く飲んでリラックスしたほうが育児にはプラスになるのではないでしょうか。
まとめ
母乳育児をしたい、でもカフェインなしではストレスがたまる
赤ちゃんへのカフェインの影響
カフェインが多く含まれているもの
カフェインが少ないもの
カフェインのメリットとデメリット