人工授精 を行った後に気になることはやはり受精卵の 着床 についてではないでしょうか。例えば着床時期はいつなのか、着床率を上げるためには何をしたら良いのか、どんな症状があらわれるのかでしょう。
人工授精をしてからの流れ、着床後に注意するポイントについてご説明します。
人工授精の着床時期は?確率を上げるために何をする?
人工授精って何をするもの?
不妊治療の中でも、人工授精は自然妊娠に最も近く費用も比較的安価なもので主に男性不妊が原因の場合に取られる手法です。
子宮内に選別した精子を直接注入し、受精を補助するものです。精子と卵子が出会うアシストをするだけなので妊娠までのプロセスは自然妊娠とほぼ変わりません。
妊娠率も5~10%と自然妊娠とほぼ同じです。およそ6回以内に成功する方がほとんどです。人工授精をするためには排卵がしっかり行われている必要があります。1回あたりの料金はおよそ3万円以内です。
人工授精から着床までのプロセスは?
精子は注入してから1~3日間で卵子と出会い受精卵を作ります。受精卵を作った後はさらに7~10日間かけて子宮へと進み着床します。つまり、人工授精を行った日から数えると7~13日後ということになります。
月経が始まってから数えると21日目ごろまでには絨毛という小さな組織ができて子宮の中に根を張ってもぐりこみます。絨毛を使って子宮内膜に取り付いた受精卵はさらに深く子宮内膜の奥へ到達すると着床になります。
受精卵が着床すると、hCGホルモン(絨毛性性腺刺激ホルモン)というホルモンの働きが始まり、次第に妊娠のごく初期の症状が現れるようになります。
人工授精後に起こる症状とは
人工授精後に起こり着床した場合にはどのような症状がみられるでしょうか。個人差はありますが、着床出血、着床痛、高温期が続く、基礎体温が下がるなどの症状があります。
着床出血とは、色は茶褐色やピンク、鮮血など個人差がありますが子宮内膜からの出血です。形状はおりもののような場合が多く、2~3日で治まることが多いですが通常の生理と同様1週間近く続くこともあります。
着床痛とは、下腹部がチクチク痛むものです。高温期が続くのは一般的な症状で、約2週間以上続くようであれば着床している可能性が高いでしょう。
基礎体温を付けていると着床時期に基礎体温が突然下がる日もあります。これは着床しなかったのではなく、インプランテーションディップという症状で、翌日また元に戻れば着床の症状と考えられます。
着床時期の過ごし方とは
着床時期に何をすると成功率が上がるのか、最も気になるところではないでしょうか。考えられうるものとしては、冷えを取り除くこと、血流を良くすること、葉酸を摂取すること、ストレスを溜めないことが重要です。
中でも血流を良くして子宮の働きを高めるために冷えを取り除くことに重点を置きましょう。着床時期には体を温める食べ物を摂ったり、お腹周りを温める服装を選んだり、適度な運動をして筋肉をつけたりしましょう。
また、葉酸は妊娠しやすい体を作る効果があるといわれ、妊娠初期に摂ると胎児の発育に良い影響を与えると言われます。ほうれん草やモロヘイヤなどに多く含まれていますが、サプリメントでバランスよく摂取してもいいでしょう。
そして精神面ではストレスを溜めない、心配しすぎないことが最も大切です。できるだけリラックスして過ごしましょう。
着床時期にしない方が良いこととは
運動をすると着床に響くのではと安静にしすぎる方がいますが、逆に血流が悪くなって妊娠の妨げになる可能性があります。ですからウォーキングやストレッチなど適度な運動を行いましょう。ただし、激しい運動や下腹部に腹圧をかけるような動作は避けた方が無難です。
食生活でいうと、喫煙や飲酒は血流を悪くしますし、ホルモンの分泌を阻害してしまいますからこれも避けましょう。基本的にはいつもと同じような生活をしましょう。
まとめ
人工授精の着床時期は?確率を上げるために何をする?
人工授精って何をするもの?
人工授精から着床までのプロセスは?
人工授精後に起こる症状とは
着床時期の過ごし方とは
着床時期にしない方が良いこととは