つわりの症状は人それぞれですが、意外と厄介なのが頭痛です。妊娠初期には黄体ホルモンが過剰に分泌され、ホルモンバランスが乱れてつわりが始まりますが、その症状の一つとして頭痛が起きる人もいるのです。
しかし、「つわりで頭痛…何それ?」と言われてしまうほどあまり一般的ではないようです。赤ちゃんの為には安易に市販薬で痛みを抑えることもできませんよね。しかも普段片頭痛持ちの人は、頭痛が起きやすい傾向があるそうです。ここでは、 つわり による 頭痛 について対処法を考えてみます。
意外と厄介なつわりによる頭痛
よく休む、薬を処方してもらおう
妊娠したら、一人の体ではないということを常に意識して、無理をしないのは基本だと思いますが、頭痛に関しても同じことが言えます。頭痛が起きている時は、なるべく休息するように心がけましょう。
よく休み、無理をしないのが一番ですが、そんなこと言っていられないという働く妊婦さんや上の子の面倒をみなければならない経産婦さんは、産院で頭痛薬を処方してもらうといいでしょう。
妊婦が飲める薬は、胎児に影響の少ない弱いものになりがちですが、頭痛が起きそうな時には前もって飲んで安静にすると症状の緩和になるでしょう。
また、現代人の習慣として、痛みが楽になり少しでも時間ができるとすぐ片手にスマートフォンを持って何かしたくなりますが、携帯の見過ぎで目が疲れ、首や肩が凝っている場合も頭痛を悪化させます。休む時は、できる限り目を閉じて休みましょう。
気分転換をしてリラックスしよう
頭痛に限らずですが、疲労や無理をした場合などの身体的ストレスに加えて、精神的ストレスがつわりの症状に大きく関わってきます。調子が悪いとどうしてもそのことに気持ちが沈んでしまうものです。
そんな時は、体が許す限り散歩などの軽い運動をしたり、好きな音楽を聴いたり、好きなものを食べたり、人に会ったりして気分転換しましょう。また、鎮痛効果があるローズマリーなどのアロマオイルでリラックスするのもお勧めです。ハーブティを飲むのもいいですね。
コーヒー好きの人は、日に1杯位なら気分転換の為にいいのではないでしょうか。勿論、カフェインが気になるという人はカフェインレスコーヒーやタンポポコーヒーなどの選択肢もあります。
マッサージ、ツボ療法
頭痛は冷えが原因で悪化する場合がある為、体を冷やさないように気を付けましょう。普段から肩こりのある人は、肩や首筋を温めてマッサージをしてコリをほぐしましょう。それから、頭痛に効くツボを押してみるのもお勧めです。
首筋の髪の毛の生え際にあるく2か所のくぼみの部分、「風池」は、親指をあてて残りの指で頭を抱えこむように押してみましょう。うなじ近くにある「天柱」は首を後ろに曲げた時に支点になる部分です。風池と同じように親指をツボに当てて、残りの指で頭を抱え込むように刺激してみましょう。
頭のてっぺんにある「百会」は、指の腹でしっかりと程よい強さで押してみてください。「合谷」は手の甲の親指と人差し指の間にあるツボです。反対側の親指と人差し指で強く押してみましょう。
妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)による頭痛は要注意
つわりによる頭痛をみてきましたが、原因が別にある頭痛もあります。妊娠初期よりも後期で発症しやすい妊娠中毒症ですが、自覚症状は頭痛、倦怠感、眠気など、つわりによく似ているのが特徴です。ただし、むくみ、高血圧、尿たんぱくも出る為、定期的に妊婦健診を受けていれば発見できるでしょう。
それでも、普段と違う頭の痛みを感じたら受診するのをお勧めします。ひどくなると失神する子癇発作は、前兆として長引く強い頭痛、みぞおちあたりが急に痛くなって目が見えなく感じたりするそうです。頭痛を自己判断して病気を見逃すことがないようにしましょう。
つわりによる頭痛は、つわりが終われば自然となくなるケースが多いです。厄介な頭痛もありますが、赤ちゃんがお腹の中で育つ過程なのです。対処法を見つけて少しでも症状が和らぐといいですね!
まとめ
意外と厄介なつわり時期の頭痛
よく休む、薬を処方してもらおう
気分転換をしてリラックスしよう
マッサージ、ツボ療法
妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)による頭痛は要注意