妊娠の診断を受けて喜んだのも束の間、気分が悪い、吐いてしまうなどの体調不良で起きているのもつらくなることがあります。それはつわりです。
つわりの症状や程度、期間には個人差がありますが、 食事 の仕方を工夫することで つわり を軽くすることができます。ここでは5つの方法をご紹介します。
工夫してみよう!つわりの時期の食事
食事の量は少しずつ、回数を増やす
空腹になるとつらい、という方はとても多いです。かといって、妊娠前と同じようにお腹いっぱい食べてしまうと胃に負担となり、吐いてしまうことにつながります。つわりの時期の食事の摂り方の基本は『少量を頻回に』です。
この時期は1日3回朝昼夜の決まった時間の食事にこだわる必要はありません。「お腹が空いたかな?」と思ったら少し食べる、ということを繰り返します。一口大にしたおにぎりや果物、クッキーやあめなどのお菓子でも構いません。仕事中や外出先でも、パクッと食べられるものを常に用意するとよいでしょう。
もちろん、いつもの食事の時間に食事を摂っても構いませんが、「普段より1回量は少なめ」を意識して実践した方がよいでしょう。朝、起きたときが一番空腹なのでつらいという方は、枕元にお菓子や飲み物を置いておいて、起き抜けに一口食べてから活動を開始するとよいでしょう。
食べ物を冷やす
「ごはんが炊けるときのにおいが苦手です」という方は多いと思います。温かいものはにおいが強くなります。以前は食欲を誘うにおいでも、つわりの時期は避けた方がよいことがほとんどです。
同じ料理でも温かいものより冷めたものの方が食べやすい、口当たりがよいということがあります。あえて、食べ物は冷ます、場合によっては冷蔵庫で冷やすという工夫をしてみましょう。
水分をこまめに摂る
妊娠により、赤ちゃんに酸素や栄養を運ぶため循環血液量は増えていきます。その分しっかり水分は摂らなければならないのに、つわりで水分摂取量が減ってしまうと脱水症状になってしまい、より具合が悪くなってしまいます。
病院でつわりの治療をする場合は、点滴で水分・栄養を補います。脱水が改善されると、体調が良くなることがほとんどです。自分でできる水分摂取の工夫は、水分も胃に負担をかけないよう一気に飲むのではなく、少しずつこまめに摂るようにすることです。氷を少しずつなめて水分をとることもよいでしょう。
その時食べたいものを食べる
お腹の赤ちゃんのために、栄養のバランスが良いものを食べなければ…と気にされる妊婦さんは多いです。しかし、つわりの時期は赤ちゃんも本当に小さいので、栄養バランスはまだ気にしなくてよいでしょう。
食べたいものがお菓子でも構いません。「そうめんなら食べられる」とか「リンゴしかいらない」など同じものしか食べられない方も多いですが、それでも大丈夫です。少しでも食べることが出来て、体調を崩さないことのほうが大事です。その分つわりが落ち着いたら、栄養バランスを考えた食事を少しずつ始めてみましょう。
料理は他の人に任せる
料理を作っていると、先ほどもお話ししたにおいで気分が悪くなってしまうことがあります。また、長く立っていることで疲れてしまい、やはり体調を崩すことにつながる方もいます。何時までに作らなくては…というプレッシャーがつわりの症状を強くする方もいます。
そんなときはお惣菜を買ってきたり、半調理品を上手に使って調理時間を短縮させることで、疲労が軽減されるでしょう。またご主人やその他のご家族に協力してもらい、体調の悪い時は他の人に料理をつくってもらうとよいでしょう。
つわりがつらいと家の中に閉じこもってしまって、気分が落ち込んでしまいがちです。そんな時は思い切って気分転換をしてはいかがでしょうか。食事に関していえば外に出て外食をしたり、実家でごちそうになるということで気分転換となり、つらいつわりの症状の軽減につながるでしょう。
まとめ
工夫してみよう!つわりの時期の食事
食事の量は少しずつ、回数を増やす
食べ物を冷やす
水分をこまめに摂る
その時食べたいものを食べる
料理は他の人に任せる