妊娠が分かって喜びもつかの間、すぐに悩まされる人が多いのがつわりでしょう。妊娠3~7週位からつわりが始まる人が多いようです。個人差がある為、症状を全く感じないうちに安定期に入り、出産まで迎える人もいれば、出産するまでずっと続く人もいます。
仕事をしている妊婦さんは、この時期、職場の人間関係や、仕事の調整などが大切になってきます。つわりは病気ではないけれど、周囲に理解されにくい部分があるのも事実…症状が軽ければ、あまり問題にならないでしょうが、重い場合はやはり休む必要が出てきます。
仕事 をしながら、 つわり と上手に付き合う方法について考えてみましょう。
仕事をしながらつわりを乗り切ろう
朝の通勤対策
つわりは英語で「Morning sickness」と言うくらい、朝、体調不良を感じる人が多いと思います。しかし、会社勤めをしていれば朝は出勤しなければならず、混み合った電車に乗って通勤する人が多いのではないでしょうか。調子が良くない上に、人混みに揉まれて電車に乗るなんて想像しただけでもげんなりしてしまいますよね。
つわりの時は、できる限り朝時間に余裕を持って家を出ましょう。ラッシュアワーを避けて、時差通勤ができればベストですが、なかなかそうもいかないという人は、電車に乗る時具合が悪くなってもすぐに降りられるように各駅停車に乗るようにしましょう。
匂いに敏感な人は、なるべくマスクをしましょう。ストレスもつわりを悪化させる原因になる為、好きな音楽を聴いたりしながら、気分を転換できるように心がけましょう。
職場には早めに妊娠報告を
職場には安定期に入ってから妊娠報告をと思う人が多いかもしれませんが、体調不良で仕事に支障をきたすようになると、その分を補てんするために会社に迷惑をかけることになってしまいます。
妊娠すれば、出産前に退職する、または産前産後休暇をとる場合にも、仕事を代わりにしてくれる人を見つけなければなりません。早めに妊娠報告をしておけば、つわりによる体調不良で仕事を休む可能性があるということをある程度理解してもらえますし、また、負荷の重い仕事はなるべくさせないなどの配慮を期待できるかもしれません。
妊娠前とは違うのです。前もって仕事量について相談し調節しておけば、何かあった時にも対応しやすくなるでしょう。
つわりがどのタイプなのか見極めよう
つわりと言っても千差万別で、吐き気や倦怠感、眠気や食欲不振、逆に食欲増加や匂いや嗜好の変化など人それぞれです。精神的な要因もある為、気分転換すれば楽になるという人もいれば、何をしていてもだるく、吐き気から何も食べられないという人も…。
仕事をする上で、ある程度客観的に自分のつわりの症状を判断する必要があります。つわりのタイプを把握できれば対応策も考えられるからです。例えば空腹感が原因で気持ち悪くなるというのであれば、お腹がすく前に軽く何かをつまんだり、飴などをこっそり舐めたりしてしのぐのも手です。
匂いに敏感で気持ち悪くなるなら、マスクをするといいでしょう。つわりで頭痛が起きるというなら、目を酷使しないようにする、また産科から妊婦が飲んでも安全な鎮痛剤を処方してもらうなどの対処をしましょう。細かいことではありますが、症状が少しでも改善されれば、仕事しやすくなるはずです。
無理をしてはいけないつわり
日に何度も吐く、または何も食べられない、水分もとれずにぐったりしている、体重が急激に減ったという人は、病院に行く必要があります。職場には迷惑をかけるかも知れませんが、状況を説明してつわりの症状が改善するまで休職させてもらうなど、対応してもらったほうがいいでしょう。
仕事は代わりを探すことができますが、赤ちゃんはママしか守ってあげられません。割り切ることも大切です。職場に言えない、退職させられるのではという不安がある場合は、「母性健康管理指導事項連絡カード」を利用するのも手です。
母子手帳についていますが、インターネットでダウンロードも可能です。医師診断で仕事を休む必要がある場合は、このカードに詳細を記入してもらって職場に提出しましょう。
仕事をしていたほうがいい場合も
よほど重度でなければ、休職せずに済む場合が多いです。むしろ、仕事をしていたほうが気が紛れて症状が改善したという人もいます。何かに集中していれば同じ効果が期待できるのかもしれません。
仕事を持っている妊婦さんの場合、体に無理のない範囲で業務に集中してつわりを忘れ、成果を上げられれば一石二鳥でしょう。つわりと上手に付き合いながら、この時期を乗り切れるといいですね!
まとめ
仕事をしながらつわりを乗り切ろう
朝の通勤対策
職場には早めに妊娠報告を
つわりがどのタイプなのか見極めよう
無理をしてはいけないつわり
仕事をしていたほうがいい場合も