つわりは妊娠に気がつく頃から始まることが多いでしょう。つわりの症状は、吐き気や食欲の低下から始まり、程度には個人差があります。
3週間程度で治まることがほとんどで心配する必要はありませんが、今回は つわり がひどくて 嘔吐 するときの対処方法を3つ紹介します。
つわりで嘔吐するときの4つの対処方法
無理に食べずに食べられるものを食べる
つわりの時期は妊娠初期で胎児も小さいため、食欲低下が胎児に悪影響を与えることはないと考えられています。しかし、なにも食べない状態は脱水症状を起こすことがあるため、食べられる時間帯に食べられるものを食べておくようにしましょう。
つわりのときでも、酸味のあるものや冷たいものは食べやすい傾向があります。一度にしっかりと食べようとせず、小分けにしておにぎりやクッキーを持ち歩き、空腹時間を長くしないことも嘔吐を防ぐコツです。
脱水にならない程度に食べる努力はするようにしましょう。もしも水分も受け付けず、3日間以上なにも口にできないときは病院を受診し、医師の診断を受けるようにしましょう。場合によっては、入院治療が必要になる可能性もあります。
精神的な負担を減らす
つわりの程度は、精神的な状態が影響していることもあります。初めての妊娠の場合は、これから続く妊婦生活や出産に対しての心配がつわりを悪化させているかもしれません。散歩に出てみたり、友人とおしゃべりを楽しんでみたりして気分転換してみるといいでしょう。
自分で調理して食べるよりも、人が作ってくれたものを食べるほうが、食欲がわくこともよくあります。もしも、外出中に嘔吐してしまったらと不安があるのならば、紙袋の内側にビニール袋を入れてエチケット袋を作りバッグに入れておくと便利です。
エチケット袋を持っているという安心感があるだけで、症状が出にくくなることもあります。つわりがひどいときには、嘔吐以外にも体がだるくなり、家事ができなくなることもあるでしょう。すべて自分一人で行おうとせず、家族の協力を得ることも有効な対処方法の一つです。
マスクをつける
つわりの嘔吐の原因がにおいであることがあります。ご飯が炊けるときのにおいやゴミ集積所のにおい、スーパーマーケットのにおいが苦手になることもあるのです。マスクをつけていても、においは感じてしまうことがあるため、マスクの内側に自分の好きな香りをつけておくと効果的です。
ただ、アロマオイルを使うときには注意しましょう。柑橘系の香りはリフレッシュ効果がありますが、ラベンダーやジャスミンなどは子宮の収縮を促す作用があり、妊娠初期には使わない方がいいでしょう。アロマオイルは直接肌につかないように注意しましょう。
食べ物のにおいが気になり嘔吐する場合は、一度食事を冷蔵庫で冷やしてから食べてみるとにおいが気になりにくくなります。
つらいときは早めに受診する
つわりがひどくなり、嘔吐の回数が増えてくると胃の粘膜が傷ついて嘔吐物に血が混じることがあります。嘔吐物に血が混ざったり、一日に何度も吐いたりして体重が減少してきたときには「悪阻」の可能性があるため早めに受診します。
悪阻とは、強い吐き気が続き、水分すら摂れなくなった状態のことです。受診すると血中や尿中のケトン体を測定し、治療方法を決定します。つわりによる吐き気や嘔吐は、治療は必要ないのですが悪阻になると脱水を防ぐために点滴治療が行われることがあります。
点滴は、嘔吐を止めるというよりも吐くことによって失われた水分と栄養を補給するためのものです。悪阻でなくても、嘔吐がある場合は外来で点滴を受けることもあります。
いずれにしても、症状がひどくなればなるほど治療にも時間がかかるものです。つらいと感じたら、早めに受診することをおすすめします。
まとめ
つわりで嘔吐するときの4つの対処方法
無理に食べずに食べられるものを食べる
精神的な負担を減らす
マスクをつける
つらいときは早めに受診する