妊娠が判明すると、とても嬉しくなりますが、妊婦の始まりの辛さといったらつわりですよね。4週から6週ぐらいから始まる人が多く、16週ぐらいには終わる人がほとんどのようですが、期間は人によって違います。
また、吐き気や気持ち悪さ、匂いに敏感になる、眠気やイライラなど人によってさまざまな症状があります。また、症状のひどい人もいれば、ほとんど何も感じなかったなんて人もいます。
そもそも つわり って なぜ 起きるのでしょうか?つわりの原因はまだ医学的には立証されていないのですが、現在さまざまな説があります。
つわりってなぜ起きるの?
ホルモンバランスの乱れ
妊娠が成立すると、受精卵は妊娠の維持できるように、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)という胎盤の一部で作られるホルモンが急激に分泌します。
これが妊娠黄体を刺激して女性ホルモンであるプロゲステロン、エストロゲンの退行を防ぎます。それらがあまりにも急激に増加するため、体内の代謝が一変し身体がついていかなくなり、脳の嘔吐中枢を刺激して、つわりが起こるという説があります。
このホルモンバランスの変化が一番の原因と考えられていますが、つわりの重病度がhCGの分泌量と必ずしも比例しないので、hCGだけがつわりの原因とは言えません。
アルカリ性に戻して欲しいというサイン
人の身体は通常アルカリ性なのですが、妊娠中は酸性になりやすくなります。しかし、赤ちゃんにとってはアルカリ性の体質の方が心地よく、妊婦の身体はアルカリ性である必要があります。それを改善するために嘔吐などのつわりを引き起こすのです。
肉やお米は酸性なので、つわりの時に食べられなかったなんて方もいるかもしれません。ちなみにアルカリ性の食べ物は海藻類、野菜や果物などがあります。これらを多く摂ると症状が軽減できるかもしれないです。
つわりが起こるのは身体が酸性のときのみでアルカリ性のときは起きないそうです。
赤ちゃんを排除しようとする?
妊娠初期の身体はまだ受精卵を異物として認識してしまうという説があります。初期の頃は胎盤がまだ未熟であり、異物と認識した赤ちゃんを排除しようとして、一種のアレルギー反応として、つわりが起こると言われています。
自律神経の乱れによるもの
妊娠により体は急激な変化を起こします。それにより自律神経のバランスが乱れやすくなり、そして副交感神経が緊張状態となります。そしてそれが一種の自律神経失調症となり、つわりを引き起こします。
自律神経失調症というと、ストレスが多い人がなるものという認識があると思いますが、このような要因で妊娠中の方でも症状があらわれるようです。ですから、妊娠中に精神的に辛い思いをする人も多くなるので、周りの理解が必要になります。
妊娠を維持させるための防衛反応
妊娠を維持させて流産を防ぐために、つわりを引き起こすことによって身体をあまり動かさないようにしているという説や、赤ちゃんを守るために、匂いに敏感になったり、毒物を体内に入れないように吐き気を強くするなど、有害なものを母体から排除させるための、もともと女性の身体に備わっている母性としての本能が引き起こしていると言われています。
遺伝子の相性
赤ちゃんの遺伝子の半分はその赤ちゃんの父親の遺伝子でできています。その半分の遺伝子を異物と感じて拒否反応をする場合につわりが起こるという考えがあるようです。旦那さんとの遺伝子の相性が良い場合はつわりは起きないということです。
つわりは身体の大切な変化
つわりはとくに妊娠初期の人にとって、とても辛いものだとは思いますが、このように、なぜつわりが起きるのかという説をみていくと、大切な赤ちゃんが自分の中に存在していて、それを育んでいるという証であるので、つわりは身体の大切な変化であるといえます。
たった10カ月の妊娠期間ですから、無事に元気な赤ちゃんが産まれるように、無理をせず、周りにも協力してもらい、つわりとは上手く付き合うことが大切です。
まとめ
つわりってなぜ起きるの?
ホルモンバランスの乱れ
アルカリ性に戻してほしいというサイン
赤ちゃんを排除しようとする?
自律神経の乱れによるもの
妊娠を維持するための防衛反応
遺伝子の相性
つわりは身体の大切な変化