妊娠初期に出る症状でほとんどの妊婦さんが体験するものが「 つわり 」ではないでしょうか。つわりの症状も人それぞれですが症状が悪化すると尿検査で ケトン がでる場合があります。
それではつわりとケトンの関係性やケトンとはなんなのか詳しくご説明していきます。
尿検査でケトンが出たら、それはつわりが原因かも
つわりとはどんな症状
妊娠の初期につわりになる人が多いのですが、つわりになる人ならない人、症状が軽い人重い人などさまざまです。
つわりの症状としては嘔吐、吐き気、怠さ、下痢、頭痛などがあります。そしてつわりにはお腹が空くと気持ち悪くなる人、臭いに反応して気持ち悪くなる人などいろんなケースがあります。
なぜ人によって違うのか原因はまだはっきりとわかっていません。つわりも妊娠初期が一番辛く安定期をむかえる頃には落ち着く人がほとんどです。
つわりの時期は無理をせずゆっくりと安静に過ごすことが大事です。
ケトンとは
ケトンという言葉は聞き慣れない人がいると思いますが妊娠してからケトンという言葉を聞いた人もいるでしょう。
健康な人は食べ物から体の中で糖を作りそしてエネルギー源として大切な役割を果たしているのですが、この糖が不足するとエネルギーを作り出すことができなくなります。
そうすると脂肪から糖を作ろうとするのですが、脂肪を糖に分解するときにできるものが「ケトン」といい有害物質なのです。そしてケトンは尿に出てきます。
健康な人でしたらケトンが出てくることはありませんが、尿からケトンが出てくるということは糖質の摂取不足、栄養不足ということになります。
つわりとケトンの関係性
ではつわりとケトンにはどんな関係があるのかというと、つわりで嘔吐や吐き気でほとんど食べることができなかったり水分を摂取することができない人、つわりの症状が重い人などは妊婦健診での尿検査でケトンが検出されます。
嘔吐、吐き気、下痢、頭痛、怠さなどの症状がずっと続き体内に栄養分を取り入れることができず脱水症状、栄養障害が続くことを妊娠悪阻と言います。
妊娠悪阻になると体重の減少、水分や食事を取ることができない、ケトンの検出が見られることが特徴です。妊娠悪阻の症状にもよりますが食事療法、点滴をする場合、薬による治療といろんな治療法があります。
つわりが重症化すると入院してブトウ糖の栄養分を点滴から補給することになります。点滴をしたからといってつわりがなくなる訳ではありませんが栄養分の補給や水分補給をします。
ケトンがでても赤ちゃんは大丈夫なのか
つわりがひどく吐き気や嘔吐で食べることができないと赤ちゃんに栄養を届けることができなくなるのではないか、赤ちゃんはちゃんと育ってくれるのかと心配かと思いますが安心してください。
ママさんがつわりで食事ができなかったり体重が減ったとして妊娠初期でしたら赤ちゃんはママの体からしっかりと栄養分をとることができていますし元気に成長していますので大丈夫なのです。
しかし妊娠中期になってもつわりがひどい人は先生に相談してください。
ケトンが出ないようにするためには
ケトンがでないようにするには、つわりが辛くて食事もできないほどなら通院している産婦人科の先生に早く相談するのが一番です。
つわりはみんなが経験しているもの、妊娠しているから仕方がないなどと思わないで我慢しないでください。
早い対応がママさんの体の負担も減りますのでなんでも相談することをおすすめします。
まとめ
尿検査でケトンが出たら、それはつわりが原因かも
つわりとはどんな症状
ケトンとは
つわりとケトンの関係性
ケトンがでても赤ちゃんは大丈夫なのか
ケトンが出ないようにするためには