妊娠にはつわりがつきものとされていますが、 つわり の重症度は人それぞれです。つわりが悪化してしまうと妊娠悪阻と名前を変え、病院での治療が必要になります。では、この症状は いつから 妊娠 悪阻 とよばれるようになるのでしょうか。
またどのように対処をすることが必要になるのでしょうか。
つわりが重症化し妊娠悪阻!いつから悪阻になる?
つわりとは?
そもそもつわりとは、妊娠初期にあたる妊娠4週から6週あたりから始まる生理的現象です。症状は主には吐き気や胃のむかつき、眠気を感じる、頭や身体が重く感じるなどがあります。
重症度は人によってさまざまで、症状を感じない方もいれば仕事へ行くことができない、家事をすることも難しくなるなど日常生活にまで影響を及ぼしてしまう方もいらっしゃいます。
つわりのピークとしては8週から9週ごろといわれ、胎盤がお腹の中で完成する妊娠14週から16週頃までつづくことが多いといわれています。
妊娠悪阻とは?
つわりが極端に重症化してしまった状態を妊娠悪阻と呼んでいます。つわりの場合には特に病院での治療などは必要ありませんか、妊娠悪阻になってしまうと点滴などの治療を病院で施すことが必要になります。
なかには、妊娠は病気ではないから、つわりがひどい場合でも病院へはいかないという方もいるかもしれませんが、妊娠悪阻になってしまうとお母さんとお腹の中の赤ちゃん両方の命に危険を及ぼすこともあるので、つわりがひどい場合には我慢をせず病院へいくことをおすすめします。
妊娠悪阻の目安とは?
つわりが悪化し、妊娠悪阻の可能性があると考える目安としては次のようなポイントがあります。
1日に5回以上の嘔吐をしてしまう、水分を摂ることを身体が拒否し、さらにトイレの回数が減る、体重が1週間に3kg以上減る、などの症状がみられた場合には妊娠悪阻を疑い、すぐに病院での治療を受けましょう。
妊娠悪阻の重症度わけ
妊娠悪阻といっても症状によって3段階にわけることができます。第1段階は比較的軽傷です。何も食べていない場合でも吐き気や嘔吐があり、胃液や血液を吐いてしまう、体重減少や脱水症状を感じるようになるといった症状がみられます。
また、この時期より尿たんぱくが検出されることにもなります。中毒期と呼ばれる第2段階としては第1段階の症状がさらに悪化し、ケトン体が検出されることになります。この時期になると代謝異常がおきてしまい、入院が必要になってきます。
最後は重症期の第3段階についてです。ここまで重症になってしまうと、脳神経症状がではじめてしまい、妊娠の継続が危ぶまれてしまいます。幻覚や幻聴がみられ、母子ともに命の危険が及ぶ可能性があります。
妊娠悪阻に対しての治療法は?
妊娠悪阻に陥ってしまうと、病院での治療が必要になってきますが、どのような治療がおこなわれるのでしょうか。妊娠悪阻の場合には基本的に飲食ができない状態でも嘔吐をしてしまうため、脱水症状をおこしてしまいます。
そのため、点滴治療にて、栄養分や水分を体内へ補給します。つわりを軽減させる薬も存在していますが、赤ちゃんへの影響を考慮して処方しない病院もあります。症状が軽症の場合には点滴を通院治療でおこないますが、家では絶対安静を強いられます。
また、重症になってしまうと入院が必要になり、病院の管理のもと治療をおこなうようになります。
つわりがひどいからといって赤ちゃんに大きな影響を及ぼすことは少ないといわれていますが、妊娠悪阻を経験された方の中に低体重児の出産をされることが多いといった報告もあるため、つわりへの対応は早めにおこなうことをおすすめします。
まとめ
つわりが重症化し妊娠悪阻!いつから悪阻になる?
つわりとは?
妊娠悪阻とは?
妊娠悪阻の目安とは?
妊娠悪阻の重症度わけ
妊娠悪阻に対しての治療法は?