妊娠が判明した喜びに浸っていられるのも一時で、妊娠判明後まもなく、つわりが始まる人も多いと思います。つわりというのは、人によってその度合いも異なりますし、つわりに悩まされる期間も人によって異なりますが、つわりに苦しんでいる妊婦さんはかなり多いと思います。
まずは つわり の 原因 から知ることで、少しでも楽に過ごしてもらいたいと思います。
つわりの原因を知って乗り越えよう
つわりの原因は?
妊娠は多くの女性が経験するもので、妊娠中につわりに悩んできた女性も多いはずですが、実はつわりの原因は医学的には実証されていません。原因としてはいくつかの説があります。
1つ目はホルモンの変化を原因とする説です。妊娠することによって体内で妊婦に必要なホルモンが増え、身体が急激な変化に身体がついていけず、自律神経のバランスが崩れることでつわりが起こるという考え方です。
2つ目は、胎盤がまだ未成熟であるために、妊婦の身体が赤ちゃん自体を異物として認識してしまうことでアレルギー反応が出る、という説です。
3つ目は、流産を防ぐために母体があまり動かないようにするため、という説です。4つ目は、毒素となる食べ物を排除するため、という説です。こういった説がありますが、つわりが全くない人もいるため、これらでは説明できない部分もあり、原因ははっきりとしていません。
つわりの症状
つわりと一言で言ってもかなりの個人差があります。つわりの起こる期間については、妊娠4~7週に始まり、12~16週頃に終わる、と一般的には言われ、妊娠初期の症状とされています。
ただ、出産直前である妊娠後期まで継続する場合もあり、一概には言えません。症状の重さもそれぞれで、全くつわりのない人から、入院しなければならないくらいの症状が出る人まで大きな差があります。
つわりの症状も様々です。一番よく現れる症状は嘔吐、吐き気です。とにかく気持ちが悪く、食べ物を見ただけでも吐き気が起こる、何も喉を通らない、食べても嘔吐してしまうといった症状です。嘔吐を繰り返し、水分も摂れない状態になった場合は入院し、点滴などの治療が必要になります。
逆に食べづわりという症状もあります。食べづわりは空腹により胃痛、吐き気が起こります。また、匂いに敏感になり、妊娠前には気にならなかった食べ物の匂い、ご飯の炊ける匂い、洗剤の匂いなどが気になることがあります。
嗜好の変化が起こり、今まで好まなかったものを無性に食べたくなることもあります。他にも、眠気、頭痛、便秘や下痢といった、妊娠によって起こる不快な症状はつわりとみなされます。
つわりの対策
食欲がない場合は、食べられるものを食べることです。赤ちゃんのための栄養摂取をしなければ、と無理に食べる必要はありません。葉酸など妊娠初期に必要量が多い栄養素もありますが、妊娠初期の妊婦が摂取する栄養はあまり赤ちゃんには影響しません。
無理に食べて嘔吐する回数が増える方が身体にとっては負担になります。嘔吐することで脱水症状になることは心配なので、スポーツドリンクなど吸収率の良いものでこまめな水分補給をしながら、食べられるときに食べられるものを食べるようにします。
葉酸は普段の食事のみでは必要量は摂りにくいので、サプリメントをおすすめします。食べづわりの症状がある場合は、身体に良いドライフルーツやナッツを食べるようにしたり、すぐに口に入れられる飴などを持ち歩いたりすると良いと思います。
一度に大量に食べてしまわないように、できるだけ分けて食べ、食べ過ぎないように心がけることが必要です。
また、つわりは人によって異なるので、つわりの症状を招く匂い、食べ物、生活習慣等を自分でしっかり把握し、つわりを招く原因は可能な限り避けるようにします。
つわりは病院や薬などで改善されるものではなく、ある程度の期間は続いていくものです。周囲の人の理解を得て精神的なストレスを軽減させることも大切ですが、自分自身で改善方法を見つけていくことで、つわりの症状自体の軽減につながるはずです。
まとめ
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