妊娠してから良く唾液が出るようになった、私どこかおかしいのかな、と思っている方。つわりは吐き気や嘔吐の症状だけではありません。実は 唾液 が多くなるのも、 つわり の一種なのです。
唾液が多くなる症状も実はつわりの一種
よだれつわりとは
つわりにはさまざまな症状がありますが、主に5種類に分けられています。
食事をするしないに関係なく常に、また突然気持ち悪くなったり吐き気を催す症状がある吐きつわりや、常に何か胃に入っていないと空腹を感じ、気持ち悪くなったり吐き気を催す症状がある食べつわり。睡眠時間に関係なく眠さが抜けない眠りつわり、普段の生活では全く気にならなかった匂いに敏感になってしまう匂いつわり。そして、妊娠によって唾液が過剰に分泌され、大量のよだれが出る症状の「よだれつわり」です。
よだれつわりは、つわりの症状としてあまり聞き覚えのない人が多いかもしれません。しかし、妊娠してから異常に唾液が口に溜まり、普通に飲み込む量ではないなと感じている人もいるはずです。
唾液の分泌量は人それぞれなので、飲み込める程度のひともいれば、吐き出さないと苦しいほどの人もいますが、それがまさに「よだれつわり」の症状です。
よだれつわりの正式名称は「唾液過多症」です。レモンや梅干しのような酸っぱい物を食べた時に、少し唾液が多く出ることがありますが、それがいつもより多くて飲み込みずらいと感じる場合はよだれつわりの可能性があります。
また食べ物に関係なく大量の唾液が出続ける人もいます。特に夜、就寝時に増え始めると、寝ることにも支障が出ます。
妊娠中に分泌される唾液は、普段と味や状態が違うことがあるかもしれません。胃液の味がする、土の匂いと同じ味がするなど味が変わり、ドロドロとしたりネバネバとまとわりつくような状態になることがあります。この唾液の変化が吐き気を催したり、嘔吐の原因になることもあります。
唾液が過剰になる原因
なぜつわりが起こるのかさえ、医学的には解明されていないので、よだれつわりの原因も明確ではありません。
ただ、妊娠すると分泌量が急増する、「HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」というホルモンが脳の嘔吐中枢を刺激するから、また「プロゲステロン」という黄体ホルモンが増えることで、胃腸の機能が低下するなどによって、よだれつわりのような症状が起こると言われています。
よだれつわりが起こる期間
通常、つわりは妊娠初期(妊娠1~4ヶ月)の間に起こり治まると言われています。
よだれつわりもつわりの一種なので、妊娠初期で治まる人もいます。しかし、後期つわりと言って、お腹が大きくなることによって起こるつわりもあります。
唾液は胃の働きが悪い時も分泌されるので、お腹が大きくなることで胃が上の方に圧迫され、上手に機能しない時期があります。初期でなく、逆に後期だからこそ酷くなってしまうつわりもあるようです。
よだれつわりの対処法
飲み込むのが大変なほど、口の中に唾液が溜まってしまう人もいます。ですが、いつでも吐き出せるような所に、タイミング良くいられるわけではありません。出かけているときなど困りますよね。そんな時は飲み物を持ち歩いてください。
唾液の量が多いだけでなく、苦手な味がする時などは、無理に飲み込もうとすると吐き気を催すかもしれません。また、唾液の量ごときで、と思うかもしれませんが、脱水症状になることも避けることができます。自分の好みの飲み物を持参して対処しましょう。
酷い時は産婦人科に相談しよう
どうしても辛い時は、医師に相談してみましょう。漢方薬などを使ってつわりを改善することもできます。無理のない楽しい妊娠生活を送りましょう。
まとめ
唾液が多くなる症状も実はつわりの一種
よだれつわりとは
唾液が過剰になる原因
よだれつわりが起こる期間
よだれつわりの対処法
酷い時は産婦人科に相談しよう