妊娠中は便秘になる方が多くなるといわれています。妊娠初期の場合にはつわりが便秘を悪化させるといわれており、さらに 便秘 を放っておいてしまうと つわり 症状のひとつである 吐き気 を悪化させてしまうことがわかったのです。
では、この悪循環をどのように解消ればよいのでしょうか。
つわりによる便秘は吐き気が増加する?
つわりとは?
そもそもつわりとは、妊娠初期にあたる妊娠4週から6週あたりから始まる生理的現象です。
症状は主には吐き気や胃のむかつき、眠気を感じる、頭や身体が重く感じるなどがあります。
重症度は人によってさまざまで、症状を感じない方もいれば仕事へ行くことができない、家事をすることも難しくなるなど日常生活にまで影響を及ぼしてしまう方もいらっしゃいます。
つわりのピークとしては8週から9週ごろといわれ、胎盤がお腹の中で完成する妊娠14週から16週頃までつづくことが多いといわれています。
しかし、つわりの症状などには個人差があるため、なかには妊娠後期までつわりの症状が続くといった方もいたり、一度おさまったつわりの症状が中期以降に再発したという方もいます。
つわりと便秘と吐き気
妊娠中には便秘になりやすいといわれていますが、妊娠初期の場合にはホルモンバランスの変化のみならず、つわり自体が便秘と大きく関係しているともいわれています。
つわりによって水分や食べ物をとる量が減り、これに合わせて排便の回数も減っていってしまいます。
すると、腸の蠕動運動がおこりにくくなり、便秘へとつながっていってしまうのです。
また、つわりの時期に慢性的な便秘をおこしてしまうと腸内にガスが溜まってしまい、つわり症状の吐き気を悪化させてしまうともいわれています。
また、便秘を放置してしまうと、日にちが経つにつれて余計に便が硬くなってしまい、排便の際に無理に押し出そうとしてしまうと切れ痔になってしまう可能性があります。
便秘の症状にも個人差がありますので、一概に何日便が出ないと問題があるとはいえませんが、ひとつの目安として一週間以上出ていない場合にはなにか対策をとることをおすすめします。
つわりの時期に便秘を解消するには
つわりの時期には食べ物も飲み物も摂取することが困難な場合が多いかと思いますが、少し無理をしてでも水分や食事をとらなければ便秘を悪化させてしまいます。そのため、できるかぎり水分と栄養価の高い食事をとることをおすすめします。
なるべく食事からの摂取が望ましいですが、どうしても食事などがとれない場合には栄養ドリンクやサプリメントでの栄養摂取も可能です。
さっぱりとしたものであれば比較的摂取がしやすいという妊婦さんも多いですが、便秘の解消にはりんごがおすすめです。
りんごには整腸作用があり、さっぱりとしているため、食べやすいといわれています。もし固形の状態で食べずらければ、すりおろすなど調理法もさまざまです。
もしりんごが食べにくい場合には、寒天が入ったゼリーなどでも効果があるといわれています。
そのほかには水分をこまめにとるようにする、食事の回数を増やす、白湯を毎朝飲むなど腸の活動を活発にするように心がけましょう。
便秘薬の使用には注意!
どれだけ対策をしたとしても便秘が長続きしてしまう可能性はあります。その際には、便秘薬を使用することを考えると思いますが、便秘薬を使用する前にかかりつけの産婦人科で相談してみましょう。
妊娠中の便秘はとてもおきやすい症状のため、妊娠中にも使用可能な便秘薬を処方してもらうことができます。
便秘薬は胎児に影響が少ないようなイメージがありますが、万が一のことを考え、市販の便秘薬ではなくきちんと病院で処方してもらう便秘薬を使用することをおすすめします。
まとめ
つわりによる便秘は吐き気が増加する?
つわりとは?
つわりと便秘と吐き気
つわりの時期に便秘を解消するには
便秘薬の使用には注意!