最近ではさまざまな事情があって帝王切開で出産をする人が増加しています。割合は5人に1人です。帝王切開は楽だと言う人もいますがそんなことはありません。
今回は 帝王切開 の 痛み はどれくらいか、帝王切開について詳しく説明します。
帝王切開の痛みはどれくらい!?帝王切開について詳しく
帝王切開の種類は?
帝王切開には2つの種類があります。
1つは緊急帝王切開で自然分娩を予定していたのにお腹の中の赤ちゃんの元気がなくなったり、母親が妊娠高血圧症候群で具合が悪くなった時に行います。また、予定していた帝王切開より早く陣痛が来てしまった場合も緊急帝王切開を行います。
2つ目は予定帝王切開です。双子や逆子、前置胎盤などで帝王切開を最初から予定して行う場合を言います。赤ちゃんの成長や病院のスケジュールなどで決まります。
帝王切開の流れは?
帝王切開の流れを説明します。最初に準備と処理をします。剃毛と消毒をし点滴を打ちます。その他に導尿や心電図、血圧計をセットします。その後麻酔をしますが、多くの人は下半身にするだけの局所麻酔になります。麻酔が効くと手術開始です。
12cm前後切って、5分前後で赤ちゃんを生むことができます。局所麻酔の場合は意識がはっきりしている場合が多いので赤ちゃんをお腹から出す感触や産声も分かります。赤ちゃんと対面もできます。
その後、縫合をします。子宮をしっかりと洗浄してから縫合を行います。帝王切開は手術が全部終わるまでに大体1時間くらいかかります。
帝王切開の痛みはどれくらい?
麻酔は腰付近に長い針を刺します。多くの方は皮膚に軽く針が刺さるくらいの痛みで、そこまで痛くはありません。中には痛みを強く感じる人もいますが、5分くらいで麻酔が効いてくると感覚が鈍くなり、痛みを感じません。
帝王切開中の痛みはほとんどありませんが、体質で麻酔が効きにくい人もいます。手術中に激しい痛みを感じる場合は麻酔が効いていない可能性があるので回りにいるスタッフに遠慮せずに話をしましょう。
抜糸の痛みは個人差があります。少し引っ張られるくらいの軽い痛みの人もいれば強い痛みを感じる人もいます。現在では溶ける糸でお腹を縫う病院も増えてきていますので痛みは少ないでしょう。
本当の痛みは術後から!?
帝王切開の痛みは手術後の麻酔が切れてから始まります。切開した傷の痛みと後陣痛の痛みを一気に感じます。帝王切開で切った箇所が引きつる痛みに加えて子宮収縮が起きる痛みの2つを体験しなければいけません。
子宮回復は帝王切開の方が遅れるので痛みも長引きやすいです。後陣痛と傷の痛みで寝返りができないくらい痛い人が多いです。どうしても痛みが酷くて眠れない場合は座薬を入れましょう。
また、大学病院などで出産し、麻酔科の医師がいると手術後から背中から麻酔をしてくれる所もあります。
帝王切開の痛みはいつまで続くの?
手術後3日め頃からやっと動くことができるようになりますが、お腹に力を入れられず、体を思うように動かせないので辛く感じる方が多いです。普通分娩だと1週間前後で痛みは抜けていきますが、帝王切開の場合はいろいろと治療をしたとしても1ヶ月は傷が痛みます。
多くの人が悪露が終わるくらいまで痛みを感じています。中には2ヶ月~3ヶ月頃まで痛みが続いた人もいます。病院から退院しても痛みが続くので無理をせずに休んだり、座薬を入れたりしましょう。病院で相談すると座薬や痛み止めを処方してくれます。
帝王切開の人は子宮の回復が遅れ気味なのでなるべく動くようにしましょう。動くほど子宮の回復が早くなります。
帝王切開は楽だと言う人がいますが、そんなことはありません。帝王切開は手術後の方が痛みが酷く長引きます。傷の引きつりなどもあるので無理をせず気になることは相談をしましょう。
まとめ
帝王切開の痛みはどれくらい!?帝王切開について詳しく
帝王切開の種類は?
帝王切開の流れは?
帝王切開の痛みはどれくらい?
本当の痛みは術後から!?
帝王切開の痛みはいつまで続くの?