妊娠しただけでも驚きですが、実は多胎妊娠であったと知ると驚きを通り越して、複数の赤ちゃんの育児に不安になってしまうかもしれません。確かに単胎妊娠にはないリスクや対応が必要なこともありますが、家族が一気に増えることは喜ばしいことです。
多胎妊娠 を前向きに捉えて、生まれてくる可愛い赤ちゃん達を迎える準備を始めましょう。
多胎妊娠は遺伝?未熟児?多胎妊娠にまつわる、うわさを検証
多胎妊娠ってなに?
多胎妊娠は、同時に二人以上を妊娠することを言います。多胎妊娠の9割は双子となり、記録に残っている生存可能人数は7人となっています。多胎妊娠は、もともと一つだった受精卵が分裂して多胎となる一卵性と二つ以上の受精卵ができる二卵性があります。
三つ子以上の場合は一卵性のみということはあまり無く、一卵性と二卵性の組み合わせとなることが多いようです。また、二卵性の場合は男女となることがありますが、一卵性の場合は必ず同性となっています。
多胎妊娠は遺伝によるものなのでしょうか?
多胎妊娠は遺伝すると言われていますが、本当にそうなのでしょうか?データーを見ると母親の家計に一卵性が生まれたことがある場合、一卵性が生まれる確率は全妊娠の0.4%の確率となっています。
自然妊娠で一卵性が生まれる確率は0.2%なので、倍の確率となることが分かっています。しかし遺伝は、父親の家計に一卵性双生児がいたとしても関係がないようです。父親自身が双子であっても遺伝に影響することはないと言われています。
一方、二卵性の場合は遺伝とは全く関係がなく、妊娠する全ての女性に可能性があります。全くの偶然で二卵性を妊娠する確率は0.4%となっています。
多胎妊娠すると赤ちゃんは未熟児になるって本当?
多胎妊娠の場合、一つの子宮の中に複数の赤ちゃんが入るわけですから、必然的に居場所が狭くあまり大きくなることができません。一つの胎盤を複数の赤ちゃんが共有している一卵性の場合は、特に栄養分が不十分になりやすいため小さな赤ちゃんになることがあります。
子宮は常にギュウギュウ詰めの状態なので、子宮口も開きやすく早産の可能性も高くなることも未熟児の原因となります。しかし多胎妊娠であるからと言って必ず未熟児になるわけではありません。
単胎妊娠の場合と同じような大きさで成長をすることもあります。その場合は、逆にあまり大きくなると母体への負担が大きくなり妊娠中毒症や子宮破裂などのリスクも高くなるため、自然分娩することも難しくなるため臨月に入る前に帝王切開をして取り出します。
多胎妊娠だと、つわりがきつくなるの?
つわりの度合いは個人差が大きく、多胎妊娠でも余り意識せずにつわりの出やすい妊娠初期が終わってしまう人もいます。逆に単胎妊娠でもつわりが重症化し、妊娠悪阻といって体重が減り脱水症状を起こすような状態になる人もいます。
つまり、つわりと多胎妊娠の関係性は余り関係がないということです。ただし多胎妊娠の場合、妊娠中毒症や貧血、早産などのリスクはいつも付きまといます。そのため検診の回数も単胎妊娠の場合よりも多くなっているのです。
多胎妊娠が年々増加しているの?
多胎妊娠は、年々増加傾向にある理由は不妊治療の進歩によるものです。背景には、女性のライフスタイルが多様化し、晩婚化や高齢出産が当たり前になってきていることがあります。
初産年齢が上がることで妊娠しにくくなり、子どもを持つために不妊治療を受ける人が増えているのです。排卵誘発剤で強制的に排卵をおこすことで複数の排卵が起こってしまうことや、体外受精では複数の杯を移植することから多胎妊娠になる可能性が高くなります。
まとめ
多胎妊娠は遺伝?未熟児?多胎妊娠にまつわる、うわさを検証
多胎妊娠ってなに?
多胎妊娠は遺伝によるものなのでしょうか?
多胎妊娠すると赤ちゃんは未熟児になるって本当?
多胎妊娠だと、つわりがきつくなるの?
多胎妊娠が年々増加しているの?