赤ちゃんが包まれている袋のことを胎嚢といいます。そしてこの 胎嚢 がお母さんの子宮のなかで 確認 されると妊娠が成立したことになります。
しかし、胎嚢が確認できる時期には流産や赤ちゃんの先天性異常などのトラブルもみられることがあります。では、この時期にはどのようなことを注意すればよいのでしょうか。
胎嚢の確認はいつごろ?この時期の注意点は?
胎嚢とは?
胎嚢とは、子宮のなかにいる赤ちゃんが入っている袋のことを指します。この胎嚢が子宮のなかに確認されると妊娠が確定されます。
ただし、正常妊娠と診断されるには胎嚢に胎芽と心拍が確認されることが必要です。胎嚢の形は楕円形をしており、大きさには個人差があります。胎嚢の大きさが小さいと流産しやすいのかな?と心配になりますが、特に小さいからといって流産するとは限りません。
そのため、胎嚢の大きさが小さいからといって不安に思わないでください。
胎嚢が確認できる時期は?
胎嚢が確認できる時期は、一般的に妊娠5週ごろになってからといわれています。ただし、個人差があるため、この時期よりも早く胎嚢が確認できる方もいれば、もう少し遅い時期にならなければ確認できない方もいます。
ちなみに、妊娠5週というと、前回の生理から1ヶ月ほど経った頃です。この頃になると早い方ではつわりも始まってくるので、つわりの症状を感じたことで妊娠していることがわかったということもあります。
だいたいの方は妊娠7週までには胎嚢と心拍まで確認できるといわれていますが、妊娠周期によって日数の数え方に違いがありますので、ご自身の妊娠周期の日数に合わせて確認をしてみてください。
胎嚢の確認ができると一般的には流産をする可能性は下がるといわれていますが、胎嚢の確認後にも流産をする可能性はあるのでしょうか?
胎嚢の確認後に流産する?
胎嚢が確認できると、流産の可能性は少ないといわれていますが、妊婦さんのなかには胎嚢が確認できた後にも流産をしてしまう方もいらっしゃいます。確率的にいうと、およそ15%といわれています。
そして胎嚢のほかに胎芽、心拍が確認できれば流産の確率が5%ほどに下がるといわれています。胎嚢が確認された後の流産の確率は比較的少ない数字ですが、それでも流産をしてしまうこともあります。
しかし、妊娠初期の流産の原因は主には赤ちゃん自身にあるといわれています。赤ちゃんの染色体の異常によって成長ができなくなってしまい、流産へとつながってしまうのです。
そのため、流産をしてしまったからといってお母さんは自分自身を責めないであげてください。
不育症とは?
妊娠初期の流産は赤ちゃんに原因があることが多いと先ほど述べましたが、妊娠初期の流産が2回以上続いてしまう場合にはお母さん側に原因がある場合があります。
これは不育症とよばれており、原因としては夫婦染色体異常や子宮形態異常、内分泌以上、凝固異常といったものがあります。妊娠初期の流産が2回以上続いている場合に病院で検査がおこなわれるようです。
胎嚢の確認できる時期には注意が必要!
胎嚢が確認できる時期である妊娠5週頃に、葉酸といわれる栄養素が不足してしまうと赤ちゃんが無脳症や二分脊椎といった先天性の病気にかかってしまうリスクが高くなるといわれています。
葉酸は葉物野菜やキウイフルーツなどに多く含まれており、普段の食事のなかからでも自然と摂取することはできています。しかし、食生活の乱れが激しい場合や無理なダイエットをしていたなどの理由で葉酸が不足しがちな場合もあります。
食事からの栄養補給は食事を摂ってすぐに吸収されるとは限らないため、妊娠を希望されている場合には日ごろからきちんと食事をとり、葉酸が不足しないよう意識して食事を摂ることをおすすめします。
まとめ
胎嚢の確認はいつごろ?この時期の注意点は?
胎嚢とは?
胎嚢が確認できる時期は?
胎嚢の確認後に流産する?
不育症とは?
胎嚢の確認できる時期には注意が必要!