安定期に入りお腹が膨らんでくると、少しずつ妊娠を実感してくると思います。特に赤ちゃんの動きを感じるとこの上なく嬉しいものです。お腹の中で何をしているのか、一緒に存在しているという実感になります。そんな中、規則性のあるリズムでおきる 胎動 が「 しゃっくり 」でしょう。
ここでは、お腹の赤ちゃんのしゃっくりについて解説します。
胎動で眠れない?お腹の赤ちゃんのしゃっくり
胎児のしゃっくり
しゃっくりは横隔膜が痙攣しておこります。それは大人でも同じですが、大人に比べてお腹の赤ちゃんは頻繁にしゃっくりをします。妊娠5か月位から胎動を感じるようになりますが、最初のうちは胎児も小さいため気づかないことが多いです。
お腹に手をあてて集中してみれば、かすかに動くようなくすぐったい感触がある程度です。それが妊娠後期になるとドンドンたたくような振動になります。
しゃっくりも同様に、単調な一定のリズムで振動します。「タッタッタッ…」と、脈打つような感触がママのおへその位置よりも下に感じられるようになります。この時、逆子の状態ならおへその下ではなく上部に感じるでしょう。
胎児のしゃっくりはなぜ起こる?
胎児が肺呼吸の練習をしているためにしゃっくりが起きるという説があります。また、お腹の赤ちゃんは羊水をたくさん飲み込んで吐き出すことを繰り返す中でしゃっくりをするとも言われています。
しかしそのはっきりした根拠は解明されていません。体の器官が未熟な胎児ですので、何らかのきっかけで 横隔膜が刺激をうけ痙攣をおこしていることは確実でしょう。
止まらないしゃっくり
しゃっくりは個人差があるため、頻繁にする子もいればあまりしない子もいます。通常は1~3分くらいでおさまるものですが、しゃっくりが止まらなくなると心配になってしまうこともあるでしょう。
何かの異変でしゃっくりが続いているのではないかと悩むママさんもいると思います。しかし、胎児のしゃっくりは大人のそれとは別ものです。呼吸の練習のためにしゃっくりがおきるのなら、これも成長の過程と言えます。
一方で、頻繁にしゃっくりをする赤ちゃんはダウン症の可能性があるという話があります。しかしこれは全く根拠がなく、ダウン症かどうかはエコー検査と羊水検査を経て診断することができます。つまりしゃっくりとは関係ありません。
障害があってもなくても胎動はありますし、しゃっくりに限らずそれが多いか少ないかには個人差があるものです。しゃっくりが止まらずに心配だという人は、心配を解くためにも病院に相談してみてはいかがでしょうか。
胎動、しゃっくりは貴重な時間!
お腹の中でしゃっくりが多かった子は、産まれてからもしゃっくりばかりしていることが多いようです。新生児も胎児同様、体の機能が未熟なため敏感に反応します。
おむつが濡れて体が冷えても、ミルクや母乳を飲んだ後などにもしゃっくりがよく出ます。これは生まれる前お腹の中でママからじかに栄養をもらっていた時と変わらない、成長の過程と言えるでしょう。
お腹の中ではママが直接赤ちゃんを見ることができない分、活動の様子をしゃっくりなどの胎動としてママに知らせているのです。ママからすれば目に見えないため気になりますし、心配にもなります。
しかし過ぎてみれば、産後にはもう経験することができない貴重な時間であることに気づくでしょう。しゃっくりを始め赤ちゃんの胎動を感じながら、お腹の赤ちゃんに語りかけてみて下さい。胎教だけでなくママになる心準備にもなると思います。
まとめ
胎動で眠れない?お腹の赤ちゃんのしゃっくり
胎児のしゃっくり
胎児のしゃっくりはなぜ起こる?
止まらないしゃっくり
胎動、しゃっくりは貴重な時間!