胎盤 早期 剥離 は赤ちゃんよりも先に胎盤が身体の外へ排出されてしまう症状のことで、発症してしまうと母子ともに危険な状態に陥ってしまいます。胎盤早期剥離の初期症状には気がつきにくいことが指摘されているため、予防をすることがとても重要になります。
では、どのような予防ほうほうがあるのでしょうか。
胎盤早期剥離は予防できる?
胎盤早期剥離とは?
胎盤早期剥離とは、子宮内に存在している胎盤が赤ちゃんの生まれる前に剥がれてしまう症状をいいます。胎盤はお母さんから赤ちゃんへ酸素や栄養素を送るはたらきをしており、通常は赤ちゃんを出産後に体外へ排出されます。
この胎盤早期剥離とは“常位胎盤早期剥離”ともよばれており、発症率は妊婦さんの0.5%から1.3%と少ない確率で起きるといわれています。発症率はとても低いですが、発症してしまうと赤ちゃんだけでなく、お母さんの命も危険にさらされてしまうのです。
胎盤早期剥離の影響
胎盤早期剥離がおきてしまうと、お母さんや赤ちゃんにはどのような影響がおきるのでしょうか。まずお母さんの場合には、胎盤の剥がれる面積によって異なりますが、胎盤の剥がれる面積が大きいと出血量が増え、ショック状態に陥ってしまう場合や肝臓や腎臓などの臓器に障害がおきてしまい最悪の場合は死に至る場合もあります。
次に赤ちゃんの場合です。胎盤早期剥離が起きた場合には、赤ちゃんへ酸素や栄養素が届かなくなってしまい、赤ちゃんがお腹のなかで死んでしまう場合もあります。
帝王切開で赤ちゃんが助かった場合だとしても、脳性麻痺がおきてしまう可能性もあります。脳性麻痺がおきると脳の障害だけでなく身体に麻痺がおきてしまうこともあるのです。
胎盤早期剥離の症状は?
胎盤早期剥離は妊娠30週から35週におこりやすいといわれています。胎盤早期剥離は進行するとお腹が固くなり、激痛を感じるようになりますが、初期症状はほとんどないため気がついた時には症状が悪化した状態になるのです。
お腹の痛みのほかにおきる症状としては少量の出血や胎動が弱くなる、または胎動がなくなってしまうなどがあります。
出血量もさほど多くなく、痛みも進行するまでは軽いため、体調が少し悪いのかな?ととらえてしまい、重症化してしまうこともあるので、いつもと違うようなお腹の感じがしたらすぐに病院へ相談してみることをおすすめします。
胎盤早期剥離の原因は?
胎盤早期剥離がおきてしまう原因としては、妊娠高血圧症やお母さんの喫煙があげられています。妊娠高血圧症では、妊娠高血圧症が原因として胎盤の異常がおきやすくなります。胎盤に異常がおきてしまうと胎盤の早期剥離を引き起こす原因となってしまうのです。
喫煙に関しては、たばこに含まれているニコチンが胎盤の血管収縮を促してしまい、胎盤早期剥離を招く原因となります。喫煙者と非喫煙者を比べると喫煙者は2倍も多い確率で発症してしまうのです。
胎盤早期剥離の予防方法は?
胎盤早期剥離の予防方法としては、定期的に妊婦検診を受けることがおすすめです。超音波検査をおこなうことで胎盤早期剥離の早期発見も可能になります。早期発見が可能になることで母子ともに大事にいたる可能性も非常に低くなります。
定期健診のほかには、妊娠高血圧症にならないよう、妊娠が発覚したころから食生活や日常生活に注意をして生活をおくることや、喫煙者の方は妊娠を機会に喫煙をやめることをおすすめします。
また、もし転倒してしまった場合やお腹に衝撃を受けた場合には自覚症状がない場合でもはやいうちに病院を受診してください。胎盤早期剥離は少ない衝撃でもおきてしまう場合があるので、念のために受診をすることをおすすめします。
まとめ
胎盤早期剥離は予防できる?
胎盤早期剥離とは?
胎盤早期剥離の影響
胎盤早期剥離の症状は?
胎盤早期剥離の原因は?
胎盤早期剥離の予防方法は?