妊娠から出産まで止まっていた生理。なるべくゆっくり再開して欲しいというママもいれば、次の子を望んでいるため、早めに再開して欲しいママもいることでしょう。
出産後 の 生理 の再開時期は一体いつなのでしょうか?産前との違いは?この記事では、産後の生理にまつわる疑問についてまとめてみます。
出産後の生理再開はいつ?産前と違うけれど大丈夫?
平均5、6ヶ月で産後の生理は始まる
出産後の生理再開の時期は、おおよそ5、6ヶ月と言われていて、8ヶ月までに7割~8割の人で生理が再開します。しかし、個人差も大きく、産後1、2ヶ月で生理が来たという方もいますし、逆に1年を過ぎても再開しない方もいます。生理の再開が早くても遅くてもあまり心配する必要はありません。
ただし、断乳後3ヶ月が経っている場合や1年半以上再開しない場合は、ホルモンバランスの影響で排卵障害を起こしていることもあるため、病院を受診したほうが良い場合もあります。
また、中には生理の再開を待たずに初めの排卵で妊娠をしてしまう方もいます。まだ妊娠したくない方は生理再開前でも必ず避妊をしましょう。
母乳育児と生理の関係
母乳をあげているママは、生理の再開が遅い傾向にあると言われています。授乳中は母乳を生産するためにプロラクチンというホルモンが大量に分泌されます。プロラクチンには排卵を抑制する作用があるため、生理が再開しにくいのです。
ただし、授乳の状況などによって個人差はあります。授乳中にもかかわらず生理の再開が早くても異常というわけではないのです。
一説として、「1日5回以上の授乳」「1回10分間以上の授乳」「夜間の授乳」などを行っている間は、生理が再開しにくいとされています。
例え生理が再開しても、授乳中の生理はプロラクチンの影響で無排卵月経となることも多いようです。
産後の生理の量や生理痛は?産前と違うが異常?
妊娠前と産後で、生理の量が違うことは珍しいことではありません。一般的には、産後は生理の出血量が多い場合が多く、産後の広がった子宮では子宮内膜の面積も広くなっている為だと言われています。
生理痛に変化がみられる場合もあります。出産を経て子宮口が広くなることで生理痛は軽くなることが多いようですが、産後の骨盤の歪みなどから逆に重くなる場合も。中には子宮筋腫が小さくなったり、子宮内膜症が治ったという方もいます。
心配しないで 産後の生理不順
生理の不順が続くと、病気や計画外の妊娠の可能性などを疑って不安になってしまうものです。ですが、産後の生理周期がまちまちなのは実は珍しいことではありません。中には一旦始まった生理が再び止まってしまうことも。産後の生理不順の原因は大きく4つあります。
授乳の影響
ほとんどの場合、母乳をあげていることが生理不順の原因です。母乳の分泌を促すプロラクチンが排卵を抑制しているため、生理が再開しても無排卵月経の場合が多く、周期が定まりません。
断乳後1ヶ月程で体内のプロラクチンの値が元に戻るので、断乳から1~3ヶ月で生理周期が規則的になっていきます。
子宮の回復
子宮は産後2ヶ月の期間をかけて、徐々に元の大きさまで収縮していきます。そして更に半年~1年かけて、ゆっくりと機能を回復していくのです。すぐにいつでも妊娠できる状態にはならないため、生理も規則的な間隔に戻らないと考えられます。
血行に問題がある場合
産後は運動不足や授乳による貧血によって、血行不良を起こしやすいといえます。血行不良によって体が冷えると自律神経に乱れが生じ、ホルモンバランスが崩れて生理不順になってしまいます。
ストレス
慣れない育児や慢性的な睡眠不足、体力が回復しない中での家事、授乳による栄養不足など、産後の女性は精神的にも肉体的にも多くの負担がかかります。ストレスにより視床下部や脳下垂体が影響を受け、生理が起こるために必要なホルモンが正常に分泌されなくなって生理不順を招くことがあります。
また、産後太りを気にして過度なダイエットを行ったことで無月経や生理不順に陥るケースや、無排卵のつもりでいたら妊娠していたといった場合もあるので、注意が必要です。
ゆっくりと体のペースに合わせて
産後の生理再開は、再び妊娠できる体になったという合図です。なかなか再開しなかったり、生理不順など産前と様子が違うこともあって戸惑うことも多い産後の生理ですが、多くのママが経験することなので、神経質になりすぎなくても大丈夫。
バランスのよい食事や質の良い睡眠をしっかりとり、時には息抜きをして、ゆったりと体の回復を待ってくださいね。
まとめ
出産後の生理再開はいつ?産前と違うけれど大丈夫?
平均5、6ヶ月で産後の生理は始まる
母乳育児と生理の関係
産後の生理の量や生理痛は?産前と違うが異常?
心配しないで 産後の生理不順
ゆっくりと体のペースに合わせて