出産予定日が近づいてきた妊婦さんにとって、いつ赤ちゃんは産まれてくるのか、出産はどう進んでいくのか、無事出産できるのかは常に気になるところだと思います。
出産 は個人差が大きなものですが、出産が近づいているという兆候、出産が始まる時の兆候について知っておくことで、慌てずに出産を迎えてもらいたいと思います。
知っておきたい出産の兆候
赤ちゃんはいつ産まれるのか
赤ちゃんは必ずしも予定日当日に産まれるわけではありません。正常な出産の時期である正規産と言われるのは、妊娠37~41週の間の出産です。
臨月とは妊娠10ヶ月目である妊娠36週~39週、予定日の前日までのことで、臨月に入り1週間後からは赤ちゃんはいつ産まれても良い時期になります。人によって異なりますが、臨月に入り出産が近づいてくると何らかの出産の兆候を感じる妊婦さんも多いようです。
臨月の出産の兆候
まずは前駆陣痛です。前駆陣痛とは出産が近づくと起こる子宮の収縮で、規則的に起こる陣痛とは異なり、痛みの間隔も強さも一定ではありません。臨月に入る前から感じる人もいれば、出産の前日に感じる人、全く感じなかったという人もいます。
また、臨月に入ると出産に向けて子宮の位置が下がり、赤ちゃんも徐々に骨盤の中に下りてくるため、お腹の膨らみの位置も下がります。子宮に圧迫されていた胃が解放されるので食欲が増すこともあります。骨盤の神経が圧迫され、足の付け根に痛みを感じたり、出産に向けて恥骨の結合部分が開いていくため、恥骨に痛みを感じたりもします。
膀胱が圧迫され、それまで以上にトイレが近くなることもあります。赤ちゃんが骨盤に入り固定されてくるということと、赤ちゃんが大きくなって動けるスペースも減るということで胎動も少なくなります。
赤ちゃんが大きくなることで下半身の血流が悪くなり手足のむくみがひどくなったと感じる人もいます。
臨月に入るとホルモン分泌量も変化します。腸の働きを弱くする作用のあるプロゲステロンというホルモンの分泌が減るため、それまで悩まされていた便秘が解消されることも多くなります。エストロゲンというホルモン分泌が増える影響で、おりものの量が増え、臭いや色にも変化が見られます。
エストロゲンの影響で寝つきが悪くなったりよく眠れなくなったりすることもあります。こういった様々な兆候がありますが、個人差があるもので、誰もが経験するものではありません。臨月に入ったら体調の変化に気をつけておくと良いでしょう。
出産が始まる兆候
いざ出産が始まる時は3つの兆候があり、1つ目は陣痛です。陣痛は、赤ちゃんが産まれるために規則的に起こる子宮の収縮によるものです。
前駆陣痛とは異なり、陣痛はお腹の張りや痛みが規則的に起こります。陣痛が始まったときは間隔を測り、初産婦では痛みが10分間隔、経産婦では15分間隔になったら病院に連絡するようにします。
2つ目は破水です。破水とは、子宮口が開き、赤ちゃんを包んでいる卵膜が破れて羊水が体外に出てしまうことです。羊水は無色透明で無臭です。下着が軽く濡れる程度の場合もあれば、大量の場合もあります。
一般的には子宮口が全開になった後で破水が起こることが多いのですが、陣痛開始前に破水が起こることもあります。破水すると赤ちゃんの細菌感染が心配になるので、すぐに病院に連絡し、診察をしてもらうようにします。
3つ目はおしるしと呼ばれる少量の出血です。子宮口が開き始め子宮が収縮することによって赤ちゃんを包んでいる卵膜が剥がれて出血します。おしるしがあってから陣痛が始まるまで数日かかることもあるので、大量の出血でない場合は陣痛が始まるまで病院に連絡する必要はありません。
出産の準備
いざ出産の兆候があった時に慌てなくて済むよう、臨月に入ったらいつでも入院できるよう出産時、入院時に必要なものは早めに準備をし、すぐに持って出られるようにしておくと良いでしょう。
また、1人で病院に向かわなければならない場合もあるので、タクシー会社を事前に調べておく必要もあります。
まとめ
知っておきたい出産の兆候
赤ちゃんはいつ産まれるのか
臨月の出産の兆候
出産が始まる兆候
出産の準備