シャム双生児を聞いたことがありますか? シャム双生児 は別名結合双生児と言います。ベトナムのベトちゃんドクちゃんもシャム双生児でした。日本でもよくテレビで放送されていました。今回はシャム双生児をよく知ろうという事でシャム双生児とは何かについて詳しく説明します。
シャム双生児をよく知ろう!
シャム双生児って何?
シャム双生児とは別名結合双生児と言い、大体世界で5万人~20万人に1組の割合で誕生すると言われています。中東地域やアフリカ地域での誕生率が多いと言われていますが正確な数字は出ていません。
なぜシャム双生児という名がついたかというとタイの有名なシャム双生児のチャン&エン・ブンカー兄弟の出身地がシャムであった所から来ています。
体の一部が結合して産まれる双子の事を言い、2つなければいけない器官が1つしかなく2人で共有している状態です。頭蓋骨が結合している場合は片方に寄生している状態で反応が弱く独立している命とは言えません。
シャム双生児の原因
シャム双生児は受精して一卵双生児として出産するはずの双生児が細胞が分裂する際に上手く分裂することができずに結合したまま不完全な状態で細胞分裂を繰り返した事でなります。
白人より黒人がシャム双生児が誕生する確率が高く、日本人のような黄色人種は少ない事が分かっています。ベトナム戦争で使用された放射線や枯れ葉剤による影響も原因となっています。
日本人にシャム双生児ってあまり馴染みが無い理由
海外のニュースやテレビ番組ではよく結合双生児の話題を取り上げているのを見ますが、日本ではそもそも結合双生児が誕生している率が非常に低く、馴染みもあまり無いようです。
唯一日本で番組で取り上げられたのは沖縄県の長嶺姉妹です。2000年9月にザ!世界仰天ニュースで紹介されました。
シャム双生児は10万分の1の確率で産まれますが、半分は死産してしまい、20%が出産後わずか1日以内に亡くなってしまい、25%しか生存率が無いと言われています。
日本は海外と違い、妊娠初期から何度も検査をし、頻繁にエコー検査を行うので異常があればすぐに分かるため結合双生児で誕生する確率が低いのではないかと言われています。
シャム双生児の検査方法と治療方法は?
シャム双生児かどうかは普段の妊婦健診のエコー写真ですぐに発見することができます。エコーを撮ると頭部が2つあるのに体が1つしかない事や双子に見えて結合している部分があるのも大体把握することができます。必要に応じてCTを撮り、確実な状態を把握する事も可能です。
現在では3Dというより立体的なエコー写真が撮影できるためより判断が簡単にできます。
治療方法は出産後、結合部分を見て外科手術を行います。多くの方が幼い時期に体を別に分ける手術を行い成功しています。ただし結合している部分が心臓や肺の場合は移植手術も必要なため生存率が下がるため慎重に治療を行わなければいけません。
出産後8日で手術に成功した事例も!史上最年少
生存率の低いシャム双生児ですが、現代の医学の進歩とともに心臓や脳、肺等の重要な場所が結合していても手術に成功する可能性が高くなってきています。
2016年2月1日にはスイスで肺や肝臓が結合している状態のシャム双生児の赤ちゃんが誕生しましたが危険な状態に陥り、生後8日で分離手術を行いました。
手術後も順調に元気になっていて大成功しています。生後8日で分離手術を行い、成功したのは過去最年少だそうです。医学がこれからもどんどん進歩していくと生存率もさらに上がることが期待できます。
シャム双生児は日本では事例が少ないですが、もしシャム双生児を出産する場合はよく病院の先生と相談し、治療を決めていきましょう。
まとめ
シャム双生児をよく知ろう!
シャム双生児って何?
シャム双生児の原因
日本人にシャム双生児ってあまり馴染みが無い理由
シャム双生児の検査方法と治療方法は?
出産後8日で手術に成功した事例も!史上最年少