妊婦さんが最も心配している事は「流産」と「早産」だそうです。妊娠発覚から出産まで無事に進めると良いですが出産までの10カ月は色々あるものです。
今回は 早産 について詳しく説明します。
早産を防ごう
早産とは
通常の妊婦さんは妊娠37週0日~妊娠41週6日頃に出産しますが、早産はこの周期以前に出産してしまう事を早産と言います。妊娠22週未満は流産でと呼び妊娠22週以降で出産した場合は早産ですが赤ちゃんの体重は僅か500g程度しかありません。
このために早産で出産した場合は、集中治療室で長い期間治療を行わなければいけず母子共に退院は困難です。また、早産で出産した赤ちゃんは週数が早いほど障害を持つ可能性が上がるので妊娠中は定期検診と予防をしっかりと行い早産を防ぐように努力しなければいけません。
早産で出産した赤ちゃん
母体にいる間に様々な器官を成長させて出産に臨む赤ちゃんですがこの器官や機能が備わるのは37週頃ですので、37週前に産まれると健康面で非常にリスクが高くなります。
早産で出産した赤ちゃんは身体面が未熟だからこそ生後間もなく上手く呼吸ができない呼吸窮迫症候群や、新生児仮死などの症状があらわれやすく注意が必要です。
また、生後数日を乗り越えても免疫が弱いために合併症が起こりやすく黄疸や貧血、無呼吸発作などの危険性もあります。出生体重が2000g以下だと症状やリスクが高いのも早産の赤ちゃんの特徴で、なおかつ体重が小さいほどリスクはさらに高くなります。
早産で出産した赤ちゃんの成長
正期産で産まれた赤ちゃんと違い早産で産まれた赤ちゃんは体重も少ないので3歳頃までは身長・体重共に小さいまま成長しますが、徐々に正期産で産まれた赤ちゃんに追いつくことが可能です。
身長や体重は良くても心配なのは発達面で、通常の子供と比べるとお座り、首座り、歩く、走る等の運動面は2~3ヶ月遅れる場合があります。
低出生なほど脳性麻痺や精神遅滞が見えますので定期検診を欠かさずに行いましょう。また、目に見えての障害は無くても成長するに連れて多動性障害や学習障害、聴力の問題などがあらわれる場合があります。
早産の症状
10人に1人の比較的高い確率で早産の症状があらわれるといいますので重要なのは早期発見・早期治療です。
通常どの妊婦さんも妊娠後期にお腹が大きくなって来るのでお腹は張りますが、この症状が「10分ごとや15分ごと等の規則的な張り」や「横になって休んでいてもおさまらない張り」や「生理の時のような下腹部への強い痛みがある」場合はすぐに病院を受診しましょう。
早産の初期症状で最も分かりやすいのはこのお腹の張りですので日頃から注意が必要です。また、妊娠後期になるとおりものが出ますが、おりものの臭いや量が増える他、痒みがある場合は感染症を起こしているケースがあり、早産に繋がり非常に危険です。
さらに突然お腹や腰に激しい痛みが伴ったり、出血したりする場合もあり、この症状も早産の初期症状ですから早めに病院を受診しましょう。
早産を予防する方法
働く妊婦さんに多いことが体の冷えで、クーラーのきいた部屋に長時間同じ姿勢や体勢でいると血行が悪くなり赤ちゃんへの酸素や栄養を運ぶ能力が下がります。
直ぐに早産の症状があらわれるわけではありませんが、結果お腹が張りやすくなるのでひざかけや靴下、腹巻にインナー等体の冷えを防ぎ早産を予防しましょう。
また、立ち仕事や運動をし過ぎると子宮収縮が促されて早産になります。立ち仕事は休憩を入れてお腹が張る前に休むようにし、運動不足も危険ですが、後期にあまり歩き回ったり走ったりすることは止めましょう。
他にも重い物を持つと自然にお腹に力が入り子宮収縮を促すのでなるべく避けるようにして早産を予防しましょう。
早産は母子ともに危険ですので予防が大事です。ストレスにも気をつけて赤ちゃんを長くお腹に残しておけるように努力しましょう。
まとめ
早産を防ごう
早産とは
早産で出産した赤ちゃん
早産で出産した赤ちゃんの成長
早産の症状
早産を予防する方法