お腹の中で大切に育ててきた我が子の一挙一動が可愛らしく思えることでしょう。しかし、くしゃみの回数が多いと心配になるでしょう。新生児は全てがか弱く思え、少しの変化でも親なら心配してしまいます。
新生児 の くしゃみ は病院へ連れていくべきなのでしょうか。
可愛いけれど心配、新生児のくしゃみ
新生児のくしゃみは生理現象
多くの子供や大人は風邪をひくとくしゃみが出ます。それと同様に考えてしまい、新生児のくしゃみも「風邪なのでは?」と心配してしまいがちです。しかし、新生児のくしゃみは病気ではなく生理現象である可能性が高いです。
新生児は少し前までお母さんのお腹の中にいました。お腹の中という温度も湿度もほぼ変わりなくほこりもない環境にいたわけですから、少しの変化も新生児にとっては驚くべき変化なのです。そのちょっとした変化でくしゃみが出てしまうのです。
くしゃみの原因
温度差
寒い日や暑い日などエアコンの効いた部屋から廊下に出るだけでも、デリケートな赤ちゃんは驚いてしまいます。
湿度の差
お風呂や脱衣所など湿度の高い部屋への出入りも赤ちゃんは敏感に反応してしまいます。
ほこり
公園に着いたとき、車に乗った時などほこりを感じると赤ちゃんはくしゃみをしてしまいます。
明るさの差
カーテンを開ける、暗い部屋から明るい部屋へ移動する、このような明るさの変化にも赤ちゃんは敏感に反応してしまいます。
なぜそれほど敏感なのか?風邪との違いは?
新生児の赤ちゃんはまだ鼻毛が生えていなく鼻の粘膜が薄いことが原因と考えられています。鼻毛は空気中の異物やほこりなどを体内に入れないフィルターのような役割を担っています。
そのフィルターである鼻毛が生えていないということは新生児の鼻を直接刺激してしまうということです。くしゃみはダニの糞や死骸や花粉などアレルギー物質を体内に入れないための防衛反応だと考えられます。
ダニやほこりなどハウスダストによるくしゃみは新生児をベッドに寝かせている時や車の中など特定の環境でのみ起こる場合が多いです。しかし、犬や猫などペットを飼っている人は大人の衣類に動物の毛がついている可能性があります。
それが新生児の鼻を刺激し、場所を問わずくしゃみをしてしまうことに繋がっているかもしれません。ペットを飼っている人で赤ちゃんのくしゃみが多いなと感じる場合は気をつけましょう。
風邪によるくしゃみの場合は、くしゃみと共に咳、鼻水、鼻づまり、発熱を伴うことが多いです。くしゃみの他に風邪の症状はないかチェックしましょう。
また、「くしゃみ=寒い」と判断する人がいますが、赤ちゃんは汗かきですので、布団や洋服を一枚足す前に、首回りなど汗をかいていないか確認しましょう。くしゃみを連発し、汗をかいていないようであれば寒がっているかもしれませんので暖かくしてあげましょう。
くしゃみの回数を減らすためにできること
部屋を清潔に保つ
赤ちゃんのいる空間は常に清潔に保ちましょう。掃除機をかける、布団やマットを干す、床を拭き掃除するなどしてハウスダストが溜まらないように心掛けると良いでしょう。
しかし、どれだけ掃除してもハウスダストを全く出さない環境にすることは極めて困難です。ほこりは床に溜まりやすく、どれだけ静かに歩いたとしても舞ってしまいます。
そのため、赤ちゃんは床に寝かせず、ベビーベッドやハイローチェアなどに寝かせるようにしましょう。
換気と加湿で快適環境づくり
赤ちゃんのいる部屋に新鮮な空気を届けるためにこまめな換気が必要です。また、空気が乾燥しているとウイルスを増殖させてしまう恐れがあります。部屋の空気が乾燥しないよう加湿をしましょう。
春は窓を開けて換気をすると花粉も入ってきますから、赤ちゃんが長時間いる部屋には空気清浄機を使用することをお勧めします。
まとめ
可愛いけれど心配、新生児のくしゃみ
新生児のくしゃみは生理現象
なぜそれほど敏感なのか?風邪との違いは?
くしゃみの回数を減らすためにできること