子宮内の病気や不妊の原因を知るために適しているといわれている 子宮鏡 検査 ですが、どのような検査でどのくらいの費用がかかるかなど知られていない場合もあります。
検査の内容や検査にかかる費用、さらに合併症のリスクなどについて詳しくご紹介します。
子宮鏡検査とはどのようなもの?
子宮鏡検査とは?
子宮鏡検査とは、不妊検査のひとつとしても用いられている検査であり、子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、子宮奇形、子宮空内の癒着などがあるかどうかを確認するための検査です。
検査の方法としては、子宮内に内視鏡を入れ子宮の内部を確認するというものです。内視鏡のため、身体に大きな負担をかけることもなく子宮内の異常をみつけることができます。
また、カメラで直接確認することでエコーでは判断のつきにくい子宮筋腫と子宮内膜ポリープをみわけることができます。
さらに、卵管や子宮内膜の状態も確認することができるといわれています。検査中はモニターに映し出されるものを患者さんも確認しながらお医者さんからの説明を受けることができ、だいたい15分ほどで検査は終了するといわれています。
検査に適した時期
子宮の様子をみる検査は子宮鏡検査のほかにもエコー検査や子宮卵管造影検査などがあります。
子宮鏡検査はこれらの検査をおこなった後により詳しく病状をみわける場合や不妊の原因が判明しない場合などにおこなわれることが多いといわれています。子宮奇形や異常性妊娠などを明確に診断するためにも子宮鏡検査は有力とされています。
ただし、子宮鏡検査をおこなう場合に適応しない時期があります。それは、排卵期や排卵日の前後です。この時期には子宮内膜が厚くなっており、出血しやすい状態にあります。
そのため、子宮鏡検査を受ける際は生理直後や卵胞期といった子宮内膜が薄い状態の時期が適しているといわれています。この時期に検査をすると、子宮内の状態が見えやすい状態にあるためです。
子宮鏡検査には痛みがある?
子宮鏡検査は小さいカメラを子宮内に入れるため、特に痛みは感じないといわれています。麻酔などをする必要もないため、子宮鏡検査のあとに入院をすることもなく、その日のうちに日常生活に戻ることができます。
しかし、子宮鏡を体内に入れる際に不要な力が入ってしまっている場合などには多少の痛みを感じる場合もあるため、検査を受ける際にはリラックスした状態で受けることをおすすめします。
検査費用はどれくらい?
子宮鏡検査は基本的には実費となります。実際の金額は病院によって異なりますが、一般的に必要な費用は1万円から2万円といわれています。
ただし、流産が続いている場合や着床不全などの異常がある場合には、保険適用となる場合もあります。保険が適用された場合には5000円ほどで受けられるケースもあります。
子宮鏡検査の合併症
子宮鏡検査は子宮内の病気や不妊の原因などを確認できるといったメリットがある反面、子宮のなかにカメラを入れるため、さまざまな合併症を引き起こしてしまうリスクもあります。
まず、子宮の壁に穴が開いてしまう子宮穿孔です。子宮鏡を子宮内に入れる場合やその後に処置をおこなう場合にまれに穴が開いてしまうことがあります。
この穴が小さい場合であれば自然に治癒することが多いといわれていますが、穴が大きくなってしまった場合には手術が必要になります。
また、子宮筋膜を傷つけてしまった場合におきる出血や骨盤内感染など、大きな病気につながってしまう場合もあります。
ただし、これらの合併症がおきる可能性はごくまれだといわれています。病気を発見するためにはとても重要な検査になりますので、リスクを念頭においたうえで検査を受けるかどうかの判断をすることをおすすめします。
まとめ
子宮鏡検査とはどのようなもの?
子宮鏡検査とは?
検査に適した時期
子宮検査には痛みがある?
検査費用はどれくらい?
子宮鏡検査の合併症