子宮頚管 は赤ちゃんが通る部分であり、この長さは早産と大きく関係しているといわれています。特に妊娠早期から子宮頚管の長さが短い場合には早産の可能性が高くなります。子宮頚管が短くなる原因や、対処法などにはさまざまなものがあるといわれています。
今回は原因から対処法まで詳しくご紹介します。
子宮頚管の長さと早産には関係がある?
子宮頚管とは?
子宮頚管とは、出産の際に赤ちゃんが通る部分であり、子宮腔と膣をつないでいる部分のことをさしています。子宮頚管は妊娠中には固く閉じています。これは、適切な時期まで赤ちゃんが産道まで下りてくるのを防いでいるのです。
子宮頚管には適度な長さがあるといわれており、この長さと早産になる可能性には関連があるといわれています。
子宮頚管の平均的な長さは?
子宮頚管には適度な長さがあるといわれていますが、平均的な長さとしては3.5cmから4.5cmといわれています。短い人では3cmから3.5cmほどといわれていますが、長い人では7cmもある場合があります。
子宮頚管が短い場合には早産につながってしまう可能性があるため、妊娠中には安静にすごすことが必要といわれています。一般的には4cm以上あると安心といわれています。
妊娠36週よりも前に子宮頚管が3cm以下になってしまうと入院が必要になる可能性が高くなります。
ただし、赤ちゃんが子宮口へ下がってきており切迫早産の兆候があるかどうかなどが関係するため、入院の判断はお医者さんにゆだねてください。
36週以降になると、ほとんどの方が2.5cmから3.5cmと出産に向けて短くなっていきます。しかし、これにも個人差があるため、子宮頚管の長さが2cmの方もいれば、4cmほどある方もいらっしゃいます。
子宮頚管の長さは最初から短いと早産の可能性が高くなるため、問題になる場合もありますが、臨月に入った後でも子宮頚管の長さが長い場合にはなかなかお産が始まらない場合もあります。
なかにはお医者さんからスクワットなどの運動を勧められる方もいらっしゃいます。
子宮頚管が短くなる原因
子宮頚管が短くなると早産の確率が高くなってしまうといわれています。子宮頚管の長さが短くなる原因としては体質的な問題と、細菌感染によるものがあります。
まず体質的な問題としては、“子宮頚管無力症”というものがあります。これは、体質的に子宮の筋力が弱いものをいいます。子宮頚管無力症は検診によって早期発見できます。
もし、子宮頚管無力症と診断された場合には自宅で安静にする場合や管理入院をして点滴をすることで早産の進行を食い止める効果があります。
次に、感染症が原因になる場合です。“絨毛膜羊膜炎”や“細菌感染症膣炎”などの感染症になってしまうと症状が悪化してしまい、早産になる可能性があります。
感染症は予防をすることができるといわれていますが、もし感染症にかかってしまった場合にはオリモノの臭いや色、量に異変がみられるので、異常を感じた場合にはすぐに病院へいって治療を受けてください。
子宮頚管が短いと診断された場合には
子宮頚管が短い場合と診断された場合には、早産の可能性が…などと心配になってしまう方もいらっしゃるとおもいます。しかし、子宮頚管が短い方でも無事に出産をされている方も多くいらっしゃいます。そのため、慌てずに安静に生活をすることを心がけてください。
毎日安静に生活することが早産を抑える効果があるため、仕事や家事などの生活をセーブするために周りの方に協力を求めることも大切になります。
出産後の子育ても周りの方の助けが必要になってくるため、妊娠中から家族の方と家事の役割分担をするなどもおすすめです。
まとめ
子宮頚管の長さと早産には関係がある?
子宮頚管とは?
子宮頚管の平均的な長さは?
子宮頚管が短くなる原因
子宮頚管が短いと診断された場合には