セロフェン とは不任治療で使われている排卵誘発剤の薬です。それではセロフェンとはどのような働きや効果があるのか、また副作用や体調の変化など詳しくご説明していきます。
これから不妊治療をしていく上でどのような薬なのか把握しておくと安心ですので参考にしてください。
不妊治療で使われる薬、セロフェンとはどんな効果があるのか
セロフェンとはどのような薬か
不妊治療を最初にする治療としてタイミング法が多いのではないかと思いますが、きちんと排卵がきていない人や排卵の状態が良くない人、タイミング法がうまくいかない人に対して使うのが排卵誘発剤になります。
そこでまず使う薬として代表的なものがセロフェンになります。
錠剤の飲み薬で生理開始日から数えて3~5日目くらいから5日間毎日飲み続けなくては意味がありません。すぐに効果の出る人、なかなか出ない人など個人差はあります。
セロフェンを飲む事によってホルモン分泌に重要な脳の視床下部や下垂体に効果がでるのです。そして卵胞刺激ホルモンがたくさん放出されて卵胞の成長におおいに役立ちます。
セロフェンを飲むことによってうまく排卵できていなかった人でも排卵できるようになる可能性が高くなるというわけです。
どんな症状に効果があるのか
セロフェンはどのような症状の人にでも効果があるというわけではありません。それではどのような症状の人に効果がある薬なのかご説明していきます。
無排卵月経
きちんと毎月生理はきているけど排卵がおきていない人
無月経
生理の周期が90日以上(3ヶ月以上)こない状態の人
不規則性月経
規則正しく生理がこない、周期がバラバラでいつくるかわからない状態。基礎体温がバラバラで女性ホルモンも崩れてしまっている。
多嚢胞性卵巣症候群
排卵の中にたくさんの卵胞ができてしまい、どれも大きく育たないことで排卵できない。
黄体機能不全
黄体ホルモンが少なくなり妊娠しにくくなる。
副作用はないのか
セロフェンには次の様な症状があらわれることがありますが個人差もありますし、症状がでない人もいますので全ての人に当てはまる訳ではありません。
- 眠気、頭痛、吐き気、むくみなどの症状がでる場合もあります。
- 長期間の服用によって子宮内膜が薄くなることで妊娠しにくくなります。
- 卵巣を刺激することにより卵巣が腫れたり腹水に水がたまる病気で卵巣過剰刺激症候群といいます。
- 双子や三つ子などを妊娠する多胎妊娠になる可能性が自然妊娠に比べると高くなります。
他の排卵誘発剤との違いは
排卵誘発剤にはいくつか種類があり、排卵の働きを助けるために用いられています。
錠剤と注射の2種類ありますがホルモンの数値や症状によって使いわけられます。
不妊治療でまず使われるのはクロミッドが多く、他にもセロフェン・フェミロン・スパクロンという薬がありクロミフェン製剤になりますが効果はクロミッドと同じです。これらの効果は卵胞を育てるために卵胞刺激ホルモンや黄体化ホルモンの分泌を助ける役目をします。
他にはセキゾットという薬もありこちらも卵胞を育てるための薬で効果としてはクロミッドよりも緩やかになります。以上の2種類は代表的な排卵誘発剤の錠剤になります。
錠剤で効果が現れない場合は注射に切替えるということになるでしょう。錠剤に比べると効果は高くなりますが痛みが伴いますし値段も少し高くなります。どの薬を使用するかは年齢・体質・症状にあわせて産婦人科の先生が判断されます。
不妊治療を始める上で排卵誘発剤は誰もが使うであろう薬ですので、少しでも薬の知識をしっておくと安心して治療に取り組めるのではないでしょうか。
わからないことは担当の先生に相談するなど話し合って納得のいく治療を行うことがいいのではないでしょうか。
まとめ
不妊治療で使われる薬、セロフェンとはどんな効果があるのか
セロフェンとはどんな薬か
どんな症状に効果があるのか
副作用はないのか
他の排卵誘発剤との違いは