子宮頸管の長さが短く、病院で「絶対安静にしてね!しなくちゃ入院だよ」とお医者さんに注意されるほど限界まで頑張ってしまう妊婦さんが最近増えています。
実際に切迫早産になってしまった場合一体いつまで入院するのか?保険でどのくらい補えるのか?産休までバリバリ働く気持ちだった女性は仕事を早めに休むことになってしまい迷惑をかけてしまう・・・などたくさんの不安がありますね。
今日はもし 切迫早産 になってしまった場合の 入院費 について知ることで今後の不安が解消できればと思います。
切迫早産になった場合にかかる費用は?
傷病手当金 働くお母さんは休んで
切迫流産・早産になってしまった場合、妊娠している女性はそれ以上母体と胎児に負担をかけないために医師が判断して休暇をとらせる場合があります。責任感が強く仕事で無理をしてしまう女性や家事や子育てをしつつ、第2子の妊娠時に無理をしてしまうお母さんもいます。
前者になりますが、産休前に病気やケガで仕事を4日以上休んでしまった場合(そのうち給料が支払われない場合)傷病休暇手当と言って健康保険から給料の3分の2が支給される制度があります。
また既に退職された方も含めて2年以内であれば必要書類を集めて勤務先に提出をするなど振り返って申請が可能です。
切迫早産などの入院になってしまった場合も、給与や傷病手当金が支給されます。働くお母さんはここで仕事を一度お休みにして、赤ちゃんや自分のためにも絶対安静をとりましょう。
切迫早産にかかる費用=入院費×日数分+出産費
切迫早産となって出産までいた場合かかる費用の内訳は以下の通りです。
- 治療費 点滴 お薬代(ウメテリン ズシファラン等)
- 診療費
- 子宮頸管無力症の場合 子宮縫縮術
- ベッド代
- 食事代(3食分)
- シーツ代
切迫早産の診断の場合、診療、治療には保険が適用されます。治療費や入院費用すべて合わせて大体1日1万円くらいの費用です。
ベッド代・食事代・シーツ代は自己負担になります。しかし、大部屋ではなく個室を選んだ場合は、その分は支払われないので1日の差額×入院日数がプラスとなります。
高額療養費と「限度額申請」
切迫早産で入院し、出産で病院に長い期間入院していた場合、高額療養費が適応になります。この高額療養費を負担させないのが『限度額申請』です。
前もって職場に必要書類を提出する必要がありますが、限度額申請を受けておくと高額療養費の場合でも自己負担額が約8万100円で済む場合もあります。(これは収入によって異なります。自分がいくらまでの限度額申請ができるかは加入組合で手続き・確認をしておきましょう。)
限度額申請の期間は一か月程度かかります。切迫早産になってしまい入院することになってしまった人は職場に連絡を取り限度額申請の手続きを済ませておくと退院時の負担が減ります。
また加入する健康保険組合によっては、退院時、一時的に支払いしますが、限度額申請をしなくても後から負担額が返ってきますので勤務先に確認をしましょう。すでに退職された方の場合は、確定申告をすることで負担額が一部戻ってきますので忘れないようにしましょう。
出産一時金と直接支払制度
出産には出産一時金と言って出産の胎児一人につき42万円が支払われます。双子では84万円です。病院では直接支払制度と言って、退院前に出産一時金が直接病院に振り込まれる制度があります。
この直接支払制度は病院によって『産科医療院保障制度』に加入している病院等で適用できる場合とそうでない場合があります。出産前に自分の病院が適応できるのか確認をし、合意文書を交わしておきましょう。
加入健康保険組合にもよりますが、里帰り出産をした場合、直接支払制度が利用できない場合もあります。
切迫早産の場合は入院、出産、退院後費用を含めると、相場は入院日数(1日1万程度×日数)+分娩費用(平均40万前後)用意しておくとよいかと思いますが、長い入院期間だと非常に大きな金額になりますので、直接支払制度等を利用し、退院時の負担を減らしましょう。
こども医療費保障制度
切迫早産で何とか正産期34週まで持ちこたえても2000g以下の低体重児での出産となってしまった場合、赤ちゃんはNICUの入院になることが多いです。NICUの入院には1日約7万円と高額です。
出生届けと同時にこども医療費助成制度の認定を受け、こども医療費助成受給者資格証明書を発行してもらいましょう。
もちろんお母さんは出産後すぐに動けませんので、夫や親族にお願いをしましょう。母子手帳、それから印鑑、通帳(児童手当の申し込みも兼ねることが多い)必要になります。
自治体によっては子にかかった医療費が無料になる等、無料までとはいかなくても保護者の負担額を大きく減らしてくれます。赤ちゃんの退院時までには取得しておきましょう。
切迫早産になってしまい費用が心配な人も『傷病手当』の支給、それから『健康保険』『限度額申請』『医療保険』を組み合わせることで大きな自己負担をかなり減らすことができます。
切迫早産で入院してしまう人にはどうしても頑張りすぎてしまうお母さんが多いようです。切迫早産の1番のお薬は横になってゆったりと赤ちゃんの成長を待つこと。
入院し、たくさんの手続きが必要になりますが、できることは家族にお願いし、赤ちゃんに語り掛ける等ゆったりとした時間を大切にしましょう。
まとめ
切迫早産になった場合にかかる費用は?
切迫早産にかかる費用=入院費×日数分+出産費
高額療養費と「限度額申請」
出産一時金と直接支払制度
こども医療費保障制度