切迫早産は、早産になる危険な状態の一歩手前の段階ですので、いかに臨月までお腹の中に赤ちゃんを留めておくことができるかが重要です。切迫早産になったら絶対安静が鉄則となります。何もせず、ただ寝ているだけの状態で過ごすのはかなり大変ですが、赤ちゃんが生まれたらしばらくは、のんびり過ごすことができなくなるので、今のうちに充電しておくつもりで乗り切りましょう。
そのためにも 切迫早産 で 入院 しなければならなくなったら、慌てないように事前に入院の準備をしておきましょう。
切迫早産で入院しなければならなくなったら
切迫早産の原因
早産になる原因の多くは「絨毛膜羊膜炎」という感染症によるものです。この細菌に感染すると膣内や子宮内で炎症をおこします。この状態を放置すると子宮が収縮し破水がおこり、早産となってしまいます。
その他にも「子宮筋腫」や「子宮頸管無力症」といった子宮自体に問題があることが原因となることもあります。また多胎児妊娠の場合も早産になる可能性が高くなります。
入院生活
定期的な健診で切迫早産と診断されたら、症状が軽い場合は自宅安静、重い場合は即入院となります。荷物を取りに帰ることも、もちろん翌日から仕事に行くこともできなくなってしまいます。上の子供がいる場合は、事前に入院した場合の預け先を確保しておく必要があります。
近くに実家や親せきなど、預けることのできる親類がいれば問題ありませんが、だれもいない場合は保育所や託児所に問い合わせてみましょう。また市町村が運営しているファミリーサポートサービスを利用するのも良いかもしれません。
入院生活はひたすら、子宮収縮抑制剤の点滴を打ちながら寝転んで安静にする生活です。トイレと食事以外は座ることも許されません。症状によって入院期間は数か月にもおよび、何もできないことから精神的に苦痛となることもあります。
しかし女性は家にいると、安静と言われてもしなければならないことがたくさんあり、結局安静することができなくなってしまうことが多いため、入院した方が早く症状が落ち着きます。
突然の入院に備えて
予定日はまだ先なのに突然入院することになったら、本人も家族もとても困ります。しかし妊娠にトラブルは付きものです。妊娠したらいつでも入院できるよう、必要な物をかばんに詰めておき、留守になった時の手配を考えておけば安心です。
入院に必要なものやあると便利なものを用意してみましょう。荷物はひとまとめにして、置いてある場所を家族に事前に知らせておくと良いでしょう。前開きパジャマ、下着2~3日分、フェイスタオル、バスタオル、洗面用具、おはし、BOXテッシュ、スリッパ、小銭。
また、入院した場合は加入している医療保険の入院特約が使えるかもしれません。事前に契約内容を確認しておきましょう。
いつ退院できるのでしょうか?
妊娠37週になると予定日より早くても、赤ちゃんは生まれても良い状態まで成長していますので、出産まで一旦退院することができます。もちろん病院で安静に過ごしていても、37週より早く生まれてしまうこともあり、その場合は出産後1週間ほどで退院となります。
入院した時期が妊娠中期の残半(妊娠7か月ごろ)だと、37週目までとなることもあり2~3か月入院生活を送らなければならないこともあります。妊娠後期に入ってからだと37週目までは期間が短いので比較的早く退院できます。
たとえ退院できたとしても、無事出産するまでは外出などせず、自宅で安静していなければいけません。しかし、ここまでくれば出産まであと一歩です。赤ちゃんは必ず生まれてくるので、ゴールは目の前です。
切迫早産の人が出産する場合、出産にかかる時間は短い傾向があります。数日後の出産に備えて体力をためておきましょう。
まとめ
切迫早産で入院しなければならなくなったら
切迫早産の原因
入院生活
突然の入院に備えて
いつ退院できるのでしょうか?