月に一度訪れる生理とは、厚くなった子宮内膜を子宮の外へ捨ててキレイな状態にする事を言いますが、反対に生理が来ないと様々な症状を引き起こすために体が非常に辛くなります。
しかし現代は生理が来ても「生理痛が辛い。」と言う方が多く、中には激痛で歩く事も出来ない方や会社を休む方もいます。今回は 生理痛 で悩んでいる方へ 薬 は効くのか、どんな薬が良いのかを説明致します。
生理痛に薬は効くのか
生理痛が酷い原因は？
生理痛が強くあらわれる原因は大きく分けて３つあります。
１つは「子宮の未成熟」から来る激しい痛みです。初潮からある程度の年数が経つまで子宮の出口は固く狭い状態ですが、子宮の出口が固くて狭いと血液を上手く排出する事ができず、強い力で子宮を収縮させて外へ押し出す動きが働くと共に痛みも伴います。
しかしこの症状は年齢を重ねると出口が広がり柔らかくなるので自然と痛みも軽減されて行きます。
２つめは、子宮内膜が外へ流れる時にプロスタグランジンが分泌されて子宮の収縮症状があらわれるのですが、このプロスタグランジンの分泌量が増加すると生理痛が酷くなります。プロスタグランジンには子宮だけではなくて頭痛や腰痛、嘔吐等、体全体へ影響があり注意が必要です。
３つ目の原因は生理前後にエアコンに長時間当たったり薄着をする事で起きるホルモンバランスの乱れです。体が冷えて血流が悪くなると激痛を感じますし、ストレスからホルモンのバランスが崩れても痛みを発症します。
生理痛に効く市販薬
生理痛が酷いと多くの方がロキソニン等の鎮痛剤を服用します。確かにロキソニンは鎮痛剤なので痛みを一時的に緩和する効果がありますが、実はロキソニンよりもブスコバン薬の方が生理痛に効くそうです。
鎮痛剤は神経の圧迫による痛みに効果を発揮しますが、生理痛は子宮が収縮する事によって起こる内臓面の痛みが原因です。ブスコバンは内臓面の痛みに効果を発揮する事からロキソニンよりも効くと評価が高いです。
他にもロキソニンよりはエルペインという薬の方が生理痛には効果があり、こちらの薬はブスコバンとイブブロフェンを合わせて製造したものです。こちらの薬は生理痛への効果が非常に高いことが有名です。
エルペインが合わなければ子宮内膜症の疑いがあります。生理痛が酷い方は１度試してみましょう。
生理痛時に薬を飲むタイミング
より効果的に早く薬が効くために最も重要なことは飲むタイミングです。多くの方が痛みが発生した時に薬を服用していますが、服用してすぐに薬は効きません。最も良いタイミングは痛みが出る前です。
もし毎月の生理パターンから痛みが強く出る日を予測できる方は、タイミングを合わせて飲むと効果が高いです。また、痛みが弱い段階でも服用すると高い効果が期待できます。
生理痛の薬の副作用
生理痛の薬を服用する事であらわれる副作用は胃腸障害です。胃腸障害は、胃痛や嘔吐、吐き気等の症状があらわれます。胃腸障害が起きると合併して皮膚の炎症を引き起こすことがあり、特にアレルギーを持っている方は注意が必要です。
生理中はホルモン環境の変化が大きくバランスが崩れやすくいために敏感肌の方は症状が重症化する場合があります。また、生理痛の薬の中には肺や脳の血管が詰まる血栓症という副作用があらわれた方もいますので飲む前に薬局にいる薬剤師や医師へ確認することも必要かと思います。
生理痛の薬は服用過多で効かなくなるのか
よく「生理痛の薬を服用し続けると効果が薄くなり効かなくなる」という話を聞きます。生理痛の薬はほとんどが依存性も無く、効果が薄くなるということはありませんし、中には一生涯飲み続けている方もいます。
説明書をよく読んで正しく服用している方は問題ありませんが１日の摂取量を超えて服用したり、１ヶ月に何錠も服用する方は副作用に注意が必要です。生理痛の薬は上手に服用する事で、安心安全に使用することができます。
もし、生理痛の薬を飲んでも痛みが引かない場合は受診をお勧めします。
まとめ
生理痛に薬は効くのか
生理痛が酷い原因は？
生理痛に効く薬
生理痛時に薬を飲むタイミング
生理痛の薬の副作用
生理痛の薬は服用過多で効かなくなるのか