生理不順は日常のストレスや疲労、薬の副作用などから起こり得る症状です。 生理周期 が 長い 場合、短い場合、来ない場合などが生理不順にあたります。ホルモンバランスの乱れによるものとされていますが、その原因と対策についてまとめました。
生理周期が長い場合の原因と対策
生理周期の数え方は?
自分が生理不順であるかどうかをまず確かめてみましょう。自分の体内が健康かどうかは、生理周期をきちんと認識する目安になります。
生理が始まった日を1日目、次の生理がきた前日までを1周期と捉えます。25日から38日前後が生理周期の平均とされており、39日以上は稀発月経とされています。とはいえ、人の体なので2~3日の誤差は生じてくるものです。
1周期だけ見て考えるのではなく、3周期程度を総合して見ると良いでしょう。なお24日以内は頻発月経といわれるもので、こちらも生理周期に異常が起こっていることになります。
生理周期が正常範囲より長くなる原因とは?
稀発月経は、ホルモンバランスの乱れや不規則な生活やストレスにより卵巣や脳下垂体の働きが不十分になったことが原因として挙げられます。ですが、前述の通り人の体はちょっとしたストレスでも乱れることはありますので、まずは3カ月様子を見て戻るかどうかを調べてみましょう。
ここで、排卵をしているかどうかを確認することができる基礎体温をつけることが重要なポイントです。排卵しているようであればまず様子を見ても良いですが、無排卵の疑いがある場合には妊娠しづらい原因となりかねませんので、早く受診しましょう。
また、60日以上空く場合は無月経という症状ですので、早めに受診をしたほうが妊娠を希望するときに困らなくて良いでしょう。
生理周期が長いことで何か悪影響は?
生理周期が長かったとしても定期的にきており、かつ基礎体温を付けた結果排卵が毎回起きていると推測される場合には問題がないと考えられています。ですから、基礎体温から排卵のタイミングを見計らえば妊娠も可能と考えられています。
タイミングを計るのは難しい場合には、婦人科を受診して超音波検査や医師の指導を受けてみましょう。妊娠自体には影響はないと考えられるものの、排卵は生理の開始から20日以内に起こるのが望ましいとされており、それ以上の場合には着床しづらくなるという説もあります。
稀発月経を治療する場合どのような方法を取るの?
生理が来ないと煩わしさがないと思っていませんか?実は月1日の生理がこないことでガンなどの病気のリスクも起きるのです。一言でいえば生理は子宮内膜を体外へ排出し、子宮内を掃除する役割を持っています。これができないことは子宮の病気になりかねないといえるのです。
生理不順の治療には、ピルや排卵誘発剤を使います。ホルモンバランスが大きな原因であればそちらを重点的に治療します。特に無月経の場合は、排卵を定期的に起こすために、ホルモン剤や排卵誘発剤を使い排卵を促します。さらに、ピルを服用して生理周期を整えます。
婦人科を受診して超音波検査や血液検査などを受け、医師と相談しましょう。もしそういった薬剤に抵抗があるようであれば、まず漢方を試してみるのもよいかもしれません。
たとえば補中益気湯、八味地黄丸などがその例です。クリニックでも漢方を処方してくれるところがありますので、婦人科健診の際に相談してください。
稀発月経の予防方法は?
女性の体は冷えやすいと言われています。体を温めて血流を促進することで子宮や卵巣の機能を改善することが見込まれます。ちょっとしたストレスでホルモン分泌が悪化して脳の視床下部に影響を及ぼし生理不順につながることがあります。適度なストレス解消を心がけましょう。
規則正しい生活と適度な運動を行いながら健康な体作りをしていくことで周期も整ってくるでしょう。なお、たばこやアルコールなども体へのストレスをかけます。妊娠するときにタバコやアルコールは子宮の血流に多大な影響を及ぼしますから、きっぱり止めましょう。
まとめ
生理周期が長い場合の原因と対策
生理周期の数え方は?
生理周期が正常範囲より長くなる原因とは?
生理周期が長いことで何か悪影響は?
稀発月経を治療する場合どのような方法を取るの?
稀発月経の予防方法は?