基礎体温を付けていると生理の前には体温がグッと下がります。しかし、 生理前 になっても 体温 が 高い 状態が続いている場合、身体に何が起きているのでしょうか。もし高温期が続いている場合、気を付けなければならないことは何かご紹介します。
生理前になっても体温が高い!妊娠の合図かも?
生理前でも体温が高くなる原因その1:黄体期
月経周期では基礎体温は高くなったり、低くなったりします。しかし、生理前になると体温が必ず上がります。この、基礎体温が上がる時期を黄体期と呼びます。
なぜ黄体期に体温が上がるのかというと、黄体期は赤ちゃんになる卵を育てるための期間として設けられているためです。黄体期に着床しなかった場合には、基礎体温が一気に下がります。
基礎体温一気に下がる時期は生理予定日の1~2日前頃に当たります。つまり、基礎体温が一気に下がることは、数日後に生理が来るタイミングとして見極めることができます。
生理前でも体温が高くなる原因その2:プロゲステロン
体温が高い状態の黄体期にはプロゲステロンの分泌が多くなります。このプロゲステロンには身体を温かい状態に保ち、妊娠を継続・維持する働きがあります。
このプロゲステロンの分泌量を増やし、なおかつその分泌量を保ち続けようと身体が働きかけるため、生理前には体温が高くなります。
つまり、妊娠をしている場合にはプロゲステロンの分泌が多いため、基礎体温が下がらず高温期の状態が続いていきます。このことから、生理前になっても体温が高い場合には妊娠の可能性があるということがわかります。
高温期を見つけるためには?
体温が高い時期(高温期)を見つけるためには、基礎体温をつけることが必要です。基礎体温をつけていると、高温期と低温期が1回の生理周期に存在していることがわかります。
この高温期と低温期はそれぞれ14日前後で切り替わっており、28日前後で次の生理がやってきます。ちなみに生理周期は一般的に28日周期といわれるのにはこのような理由があったからなのです。
高温期の体温はどれくらいか
高温期の基礎体温として一般的に言われているのが、36度7分以上といわれています。ただ、この温度は一般的な目安として出ている数字であり、個人差はあります。
もともとの基礎体温が低い人もいれば高い人もいるので、一概にこの数字以上でなければならないというわけではありません。大事になってくるのが自分の基礎体温を知るということです。
だいたい低温期の平均よりも0.3~0.5度高くなった時期を高温期と考えるといわれています。ただし、気をつけなければいけないのが、低温期の平均であるため、1サイクル基礎体温をつけているだけでは自分の正しい基礎体温とは言えないのです。
最低でも3サイクルは基礎体温を付けたうえで高温期になっているかどうかが判断できるといわれています。
高温期の理想の過ごし方は?
妊娠を望まれている方は、妊娠を継続させるためにも、着床後の高温期の過ごし方が大切になります。高温期に気を付けたいことは、身体を温めすぎないことです。
もちろん、最低限の身体の温めは必要になります。しかし、岩盤浴や長湯をするなどの過剰な温めは逆に妊娠を妨げる要因になってしまう可能性があるため、控えることをおすすめします。
そのほかにも、高温期には身体がむくみやすくなり、おまけにイライラしがちになるので、軽く汗が出るようなウォーキングやヨガなどで身体を動かし、リラックスできる環境を作ることも大切です。
リラックスして毎日を過ごすことが、高温期を過ごすためだけでなく、妊娠を継続していくなかでも大切なポイントになってくるので、この時期に自分自身がリラックスできる方法を見つけることも重要になってきます。
まとめ
生理前になっても体温が高い!妊娠の合図かも?
生理前でも体温が高くなる原因その1:黄体期
生理前でも体温が高くなる原因その2:プロゲステロン
高温期を見つけるには?
高温期の体温はどれくらいか
高温期の過ごし方は?