「おりもの」は女性特有の症状です。時には下着におりものがついたり、中には臭いが気になる人もいるかもれません。特に生理前のおりものに対して8割以上の女性が不快だと感じているそうです。今回は、 生理前 の おりもの の症状や原因、気になる方へ対処方法を説明したいと思います。
生理前のおりものの症状と対処方法
おりものの役割
おりものは子宮や膣から分泌されるものと、古い組織が剥がれ落ちたものを言います。おりものには重要な役割が2つあるので説明します。
1つめは、膣の中に入った精子を守り受精率を上げることです。子宮内は強酸性で、一般的に精子が入ってきても強酸性により、卵子にたどり着くまでに死んでしまうといわれています。しかし、おりものは強酸性から精子を守る働きがあるので卵子まで辿り着くことができ、受精がしやすくなります。
2つめは、膣の中の菌を外に排出してくれる役割で、この働きは非常に大事だといわれています。膣には外部から多量の菌が侵入しますが、菌が繁殖すると皮膚の状態が悪くなったり、性病になったりと女性のデリケートな体に多くの病気をもたらします。
おりものは侵入してきた菌を外へ排出し、膣内を常に清潔な状態に保つ役割があります。
生理前におりものが増える理由
女性には黄体ホルモンと卵胞ホルモンがあり、この2つのホルモンで排卵や生理を調節しています。生理前後のホルモンバランスを調べると、卵胞ホルモンが増加した時におりものの量が増加することが分かりました。
卵胞ホルモンは受精率を上げ、妊娠率を高めてくれる働きがある事から、生理前から生理にかけて卵胞ホルモンが活発に働くのでおりものの量も増加するそうです。また、反対に黄体ホルモンが増加するとおりものが減少する傾向があります。
臭いやかぶれる原因は何か
おりものは個人差がありますが、臭いが気になったり、かぶれたりしやすい人の原因は何でしょう。幾つかあるので説明します。
1つめ肌が湿気でふやけた状態になった時にバリア機能が低下し、肌が刺激に弱くなってしまうことです。肌がふやけて蒸れてしまうと菌も増殖し、かぶれだけでなく臭いの原因にもなります。
2つめは、菌や尿、下着との擦れが外部からの刺激となることです。通常は感じない刺激もおりものの量が増加する時期は、肌が敏感になりがちなので少しの刺激にも敏感に反応してしまいます。
生理前のおりものの臭い対策
生理前はどうしてもおりものの量が増加するのでかぶれや刺激で臭いも強くなりがちですから気になる方に対処方法を説明します。
まずは、おりもののナプキンを身につけてこまめに変えることです。おりものが下着につくとどうしても汚れやすくい他にかぶれの原因となりますので、おりものナプキンをつけましょう。おりものナプキンは通気性も良く、下着を汚さずに済むので臭いも減ります。
次に毛の処理をしましょう。またの毛をそのままにしているとかぶれの原因となり、臭いも発生しやすくなります。面倒だと思わずにある程度の毛を処理することも大切です。そして臭いが気になるからと普通の石鹸で膣を丁寧に洗うのはやめましょう。
普通の石鹸で洗うと膣を保護する良い菌まで流してしまうため、かえって悪い菌が増殖し、臭いが強くなる原因となります。デリケートゾーンを洗う専用の石鹸を購入しても良いし、効果が高い「ジャムウソープ」を使用してもいいでしょう。
「ジャムウソープ」は、敏感な肌に良いパーム油と、臭いを消す効果があるハーブを調合して作った石鹸です。インターネット等でも簡単に購入できるので気になる方は使用してみましょう。
生理前のおりもので妊娠が分かる
妊娠すると受精卵を菌から守るためにおりものの量が増加します。さらに普段はどろっとした粘り気のあるおりものが出るケースが多いですが、妊娠して着床するとおりものはサラサラした状態になります。
色も普段は透明から白っぽい色の方が多いですが、妊娠するとおりものの色が濃くなる人が多数います。中には淡黄色から黄色、茶色っぽくなった方もいるので参考にし、気になる方は妊娠検査薬を試してみましょう。
生理前のおりものはどの女性も増加するので、気になる方は対策をとっておりもので不快な思いをしないようにしましょう。また、臭いも個人差がありますので気になる方は色々と試してみると良いかと思います。
まとめ
生理前のおりものの症状と対処方法
おりものの役割
生理前におりものが増える理由
臭いやかぶれる原因は何か
生理前のおりものの臭い対策
生理前のおりもので妊娠が分かる