生理はほぼ月に一度女性に訪れるもので、女性は数十年間付き合っていくものですが、生理前の様々な症状に毎月悩まされている女性も多く、中には日常生活に支障をきたすような症状も見られます。
生理前 によく見られる症状にはどういったものがあるのか、改善方法はあるのかを知り、少しでも不快症状を軽減したいと思います。
知っておきたい生理前の症状
生理前に現れる症状
生理前に現れる様々な不快な症状は月経前症候群(PMS)と呼ばれ、生理のある女性の80%が何らかの症状を経験していると言われています。身体的な症状と精神的な症状がありますが、現れる症状は様々で、症状も程度も個人差があります。
身体的な症状としては、下腹部の痛み、腰痛、胸の張り、頭痛、めまい、吐き気、便秘や下痢、身体のだるさ、肩こり、冷え症、手足のむくみ、ひどい眠気、不眠、食欲の増加、肌荒れといった症状が見られます。
精神的な症状としては、イライラする、憂鬱で後ろ向きになる、気力や意欲が低下するといった症状が見られます。症状が現れるのは排卵後から生理が始まるまでの約2週間で、生理の3日から10日ほど前から現れることが多く、生理が始まると症状は自然に収まります。
症状は月によって変化することがあります。また、月経前症候群の症状の中でも特に精神的な不調が強く、日常生活や社会生活に支障をきたすほどの状態を月経前不快気分障害(PMDD)と言い、うつ病の一種とされています。
生理前に現れる症状の原因
月経前症候群が起こる原因は完全には解明されていませんが、いくつかの説があります。
1つ目は、生理の周期に合わせてエストロゲンとプロゲステロンという2つの女性ホルモンの分泌量が変化しますが、排卵後はこの2つの女性ホルモンのうち、プロゲステロンの分泌が急激に変動することで月経前症候群を引き起こすという説です。
2つ目は、ホルモンの働きによって、喜びや幸せを感じるセロトニンという脳内伝達物質の分泌が低下することで気持ちが不安定になり、精神的な症状が現れるという説です。
3つ目はビタミンやミネラルの欠乏によるという説です。また、月経前症候群を強くする要因としては、新しい環境や強いストレスがあります。
性格的に普段から真面目で几帳面な人、細かいことを気にしてしまう人や、お酒やたばこ、甘いものなどを多く摂取している人、バランスの悪い食事を摂っている人にも症状が出やすくなります。
生理前に現れる症状の対処方法
日常生活に支障をきたすほどの重い症状がある場合には、婦人科を受診すると良いでしょう。診察の上で処方される低用量ピルを服用することでホルモンバランスを安定させ、月経前症候群の症状を緩和することができます。
即効性はありませんが、症状に応じて身体にも優しい漢方を服用することで体質改善をし、症状を緩和していくことも有効です。自分でできる対策としては、月経前症候群の症状を抑えるサプリメントを摂ることも手軽な方法です。
プラセンタやr-リノレン酸、チェストツリーといったサプリメントは効果があると言われています。症状に合わせて選ぶと良いでしょう。
その他の改善方法としては、生理前の症状が出やすい期間はなるべくストレスを溜めずに過ごす、ストレッチなどの有酸素運動を行って身体を動かし血流量を増やす、湯船に浸かり身体を温める、日中に日光を浴びてセロトニンの分泌量を増やす、食事に気をつける、アロマテラピーを取り入れる、などもあります。
食事はバランスの取れた食事が基本です。血糖値の大きな変動はイライラや憂鬱を引き起こすので、1度にたくさん食べるのではなく、小分けにして食べ、甘いものは控えるようにします。むくみが気になる場合は塩分量を控え、カリウムを意識して摂ることが効果的です。
栄養素としては、神経の働きを安定させて子宮の収縮を和らげるビタミンB6や、不足すると月経前症候群の原因ともなるマグネシウム、精神を安定させるカルシウムを積極的に摂るようにします。日々の食事が身体を作ります。まずは食生活を見直すことで不快症状も緩和されるかもしれません。
まとめ
知っておきたい生理前の症状
生理前に現れる症状
生理前に現れる症状の原因
生理前に現れる症状の対処方法