生理は女性には毎月訪れるはずのものですが、今月もそろそろくるであろう、と思っていてもなかなか生理がこないという経験をしたことのある女性も多いと思います。
そもそも生理とはどういった仕組みで訪れるものなのかをしっかり知った上で、 生理がこない 理由 としてはどういったことがあるのかを知っておきたいと思います。
生理がこない理由を知ろう
生理とは
生理は10代の前半ころから50代ころまで続くもので、エストロゲンとプロゲステロンという2種類の女性ホルモンの影響で起こります。この2つのホルモンの作用によって毎月1回、妊娠に備えて成熟した卵子が1つ排出されます。
それに伴い、受精卵を受け入れるための準備として、子宮の内側にある子宮内膜が厚くなります。排卵された卵子が受精しなかった場合、準備していた子宮内膜が不要になるため、剥がれて血液とともに排出されることが生理です。これが毎月繰り返されます。
生理の開始日から次の生理の開始日の前日までを生理周期と言い、生理周期には個人差がありますが、25日から38日が正常とされています。生理の期間は平均5日から7日になります。
生理がこない原因が妊娠である場合
まず、生理がこない原因として考えられるのは、妊娠です。妊娠することにより排卵がなくなるため、出産後まで生理はなくなります。
妊娠しているかどうかは、生理予定日の1週間後ころから市販の妊娠検査薬を使用して確認することができます。
生理がこない理由が生理不順である場合
生理が予定通りにこないとき、妊娠ではなかった場合に考えられる原因の1つは生理不順です。生理不順とは、生理周期や生理日数、出血量に毎回ばらつきがある状態です。ただ、生理が開始して間もない10代のうちは生理不順であることも多いので、あまり心配いりません。
20代以降、生理周期は2、3日程度の多少のずれがあったとしても問題はないのですが、毎回1週間以上ずれている場合や、正常な生理周期である25日から38日ではない場合、生理の日数が短すぎたり長すぎたりする場合を生理不順と言います。
女性の身体は敏感です。日常生活における様々な事柄に影響を受け、ホルモンバランスが乱れることで生理不順は起こります。最も大きな要因はストレスです。卵巣に指令を出す脳の視床下部は自律神経をつかさどる箇所でもあるため、ストレスの影響を受けやすくなっています。
一時的に強いストレスを感じるだけでも生理不順は起こります。精神的なストレスはもちろんですが、睡眠不足や疲れ、風邪など身体的なストレスも一因です。
また、過度なダイエットや食事制限はストレスになると同時に、身体に十分に栄養が行き渡らなくなることから女性ホルモンの分泌量の減少になります。今は低体温、冷え性である女性も多いですが、冷えを放置することによっても卵巣や子宮を含む内臓の機能が低下します。
生理不順になっているときは、自分でも思い当たる原因があることも多いので、生活を見直し、整えることで改善することもあります。
生理がこない理由が病気である場合
何らかの病気によって生理がこない場合もあります。子宮がんや子宮頸がん、子宮筋腫や子宮内膜症になることで生理はなくなります。最近増えている病気で、多嚢胞性卵巣症候群も生理不順を生じます。卵巣の機能自体が低下している可能性もあります。
また、卵巣、子宮とは無関係に思える甲状腺の病気や糖尿病によってもホルモンバランスが乱れ、生理不順を生じます。こういった病気はどれも治療が必要になるので、早めに受診し検査をすることが必要です。
生理がこないということ
生理がこない原因には様々ありますが、生理がきていない状態というのは、毎月あるべき排卵がされていないということになります。無排卵の状態を放置しておくことは卵巣の機能低下にもなるので、いざ妊娠を考えたときに妊娠しにくくなることもあります。
日ごろから基礎体温をつけておくことで自分の生理周期を把握でき、体調の変化や異常にも早めに気づくことができます。生理が全くこない期間が3か月続く場合は婦人科を一度受診するとよいでしょう。
まとめ
生理がこない理由を知ろう
生理とは
生理がこない理由が生理不順である場合
生理がこない理由が病気である場合
生理がこないということ